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講義No.09772

障がいや発達に支援の必要な子どもとその家族をどう支えるか?

子どもと家族を支える「療育」の場が少ない

 「療育」とは、もとは体が不自由な子どもへの治療的な教育を意味しました。今では、障がいのある子どもや発達に遅れのある子どもに対する、発達支援・家族支援・地域支援の総合的な取り組みを指します。ところが小学校入学前の0~6歳までの子どもは、療育を受ける施設や機会が多くありません。ほかの子どもと同じ保育園や幼稚園に通うこともできますが、待機児童の問題もあり、通う環境があまり整っていないのが現状です。

子どもの成長に合わせた療育施設

 例えば自閉症の子どもは、強いこだわりを持つことが知られていますが、それは、未体験のことに不安を感じやすく、いつも同じ行動や場所にこだわるためです。したがって、徐々にいろいろな体験をすることで世界が広がり、相対的につらいと感じることを少なくすることができます。また、落ち着きがないといわれる子どもも、好きな遊びを思いきりさせることで、気持ちが満たされ落ち着くようにもなります。その子どもにあった療育施設なら、遊びや人間関係を通して、その子に合った成長を促すことができるのです。

早期からの家族支援が大切

 本人だけではなく、家族への支援も大切です。子どもの障がいをすぐには受け入れられず、相談相手がいない中で、育てることにプレッシャーを感じる保護者も多くいます。また、きょうだいも、「〇〇ちゃんのお兄ちゃん」というように、障がいのあるきょうだいの方が主体的に扱われがちだったり、本当は自分に注目してほしいけど、事情もわかるから我慢するということもあります。
 ですから障がい児に携わる保育士や幼稚園の先生は、その家族にも支援を行うことが大切です。保健師も、早期の乳幼児健診から障がいのある子どもや家族と関わることで、障がいの支援ではなく、子育ての悩みから支援を受け始めることによって抵抗感が少なくなります。障がいのある子どもとその家族を支えるための環境や仕組みづくりが、急がれているのです。

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この学問が向いているかも 保育学、社会福祉学

同朋大学
社会福祉学部 社会福祉学科 子ども学専攻 講師
藤林 清仁 先生

先生の著書
メッセージ

 社会福祉は、社会的に弱い立場にいる人たちをどのように支えていくかを研究する学問です。その中で私は、障がいがあったり、発達に遅れのある子どもやその家族、彼らを支える地域の仕組みについて探究しています。
 もし、あなたが社会福祉の分野に興味があるなら、今からぜひ、世の中の弱い立場にいる人たちの問題に関心を持ちましょう。また新聞や本をたくさん読み、関係ないように思える数学などの教科もきちんと学んで、物事の見方を身につけてください。そして、表面だけではなく、物事の本質や背景も見られるようになってください。

先生の学問へのきっかけ

 高校卒業後、第一志望の教育学部には進めず、社会福祉学部に進学しました。しかし社会福祉士の資格を取得するための母子通園施設での実習体験が、人生を大きく変えました。それまでのイメージと違い、お母さんたちはとても明るく、子どもとも心が通じ合う瞬間があり、思いのほか楽しかったのです。あまりに楽しくて実習後もボランティアで通うほどでした。その中で、明るく見えたお母さんたちのいろいろな葛藤を知り、家族を含めた支援に関わりたいと考えるようになりました。
 現在は障がい児と家族を支える仕組みを研究しています。

先輩たちはどんな仕事に携わっているの?

保育所保育士/児童発達支援センター保育士

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藤林 清仁 先生がいらっしゃる
同朋大学に関心を持ったら

 同朋大学は職(食)に困らない大学です!
 
 資格も取得でき、就職率も高い大学です。
 文学部・社会福祉学部ともに学びたいことやめざす資格によって選べるコース制をとっています。少人数教育と実習を重視した教育が特徴で、1年次からゼミ方式を導入しています。キャンパスは、名古屋駅からバスで15分というアクセスに優れた立地にあります。最新の実習設備を備えた新校舎「博聞館」も完成し、より充実した教育環境となりました。社会福祉、心理、子ども、仏教、文学、歴史に興味のある人はぜひ来てください。

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