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講義No.09758

生産コストを正確に把握し、生産効率を高める会計とは?

給料が生産コストとは限らない

 製造業では生産に要したコストを正しく計算する必要があります。しかし、企業によっては生産現場と経理が切り離されていて、正しく計算できていません。例えば生産に携わる社員の給料は、企業から見たら生産コストとなります。しかし正確な生産コストは、製品を作るために社員が働いた生産時間を見なければわかりません。経理が給料の額面でコストを計上すると、正確なコストを反映していないことになります。企業の存在意義である社会性、利潤性、持続性という3つを満たすためには、コストと生産時間の効率化を図ることが重要です。しかし現場を調査すると、うまくいっていない事例が多くあります。

IoTを生産現場に導入する

 そこで、生産時間を正確に把握するためにIoT(モノのインターネット)を導入する工場もあります。IoTを生産現場で利用すると、生産や流通の工程をタイムリーに測定してデータ化することができるからです。人間が働いている現場では、ロボットとは違い、どうしても生産時間にばらつきが出てしまいます。そのため、作業能率が悪くなると時間単位のコストが高くなり、利益が少なくなります。そうなると、生産現場では作業能率を上げようと考えます。IoTでコストを正確に計測するための生産管理や情報化の方法を考えていくことが、今後の研究に求められています。

国によって違う会計システム

 また、ニーズを把握して会計に必要な情報を調整する、というアプローチも必要とされています。会計には各国の法律や習慣も関係してくるので、会計に必要な正確な情報を集めるためには、組織文化と会計情報システムの関係に目を向ける必要もあるのです。
 例えば海外進出している日本の企業が、海外拠点で日本の会計システムを使うと、各国の法律や習慣に合わなくなってしまいます。そのため、海外拠点ごとに独自の会計ソフトで業績報告書を作成するという方法をとる企業が多く、全体像の把握には拠点間の調整が必要なのです。

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この学問が向いているかも 国際経営学

中央大学
国際経営学部 国際経営学科 教授
河合 久 先生

メッセージ

 何をするにも健康が第一です。また、体力をつける、汗をかく、泣く、などの一つひとつの経験から、社会での振る舞い方や考え方が身につきます。健康に気をつければ、どんな夢を語ることもできますし、夢を実現するための素養もできます。
 結果は後からついてくるものです。高校生のうちにやりたいことを見つけることは難しいでしょうが、足元にある「やるべきこと」をやっていくことで次第に道が見えてくるはずです。学生時代は勉強に限らず、どんなことにも一生懸命に取り組んでください。

先生の学問へのきっかけ

 国税庁に勤めていた父の影響で、企業会計に興味を持ちました。憧れていた大学の商学部に進学し、父の友人の税理士に「これからはコンピュータ会計の時代だよ」と言われて衝撃を受けました。大学では簿記もプログラミングも勉強していましたが、2つが結びつくイメージを持てなかったのです。そこで会計システム論のゼミに入り、会計システムとコンピュータをつなげた研究を始めました。また、大学時代に『現代における経営の理念と特質』という本を読んで、社会性を考慮しつつも利潤を追求する、という企業の在り方に面白さを感じました。

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河合 久 先生がいらっしゃる
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 中央大学は、1885年の創立から「實地應用ノ素ヲ養フ」という建学の精神のもと、実社会が求める人材を育成する実学に取り組んできました。社会の課題に応える人材育成をめざし、豊かな教養、異文化を理解する力など、幅広い人間力の形成をめざす教育とともに最先端の学問を追究しています。熱意あふれる教員たちから生きた知識を吸収し、キャンパス内で多様な学生たちが切磋琢磨しあい、留学制度などを活用して社会を知る。中央大学は、社会に通用する実学を修得できる大学です。

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