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講義No.09701

なぜスポーツは社会にとって必要不可欠なものなのか?

スポーツから学ぶ

 「社会」という言葉から、何を思い浮かべますか? 社会とは、個人が集まった集合体です。個人はそれぞれの志向を持つため、何かひとつを指して社会とはいえません。すなわち社会とは、国家、民族、人種、宗教、市場や家族までをも含んだ多様な「かたまり」のことを指すのです。
 「スポーツ社会学」では、この社会の中でスポーツがどのような位置づけであるか、スポーツが社会にどのような影響を及ぼしているか、という両視点による研究を進め、得た知見を社会に生かす研究を行います。

スポーツはいつだって「奇跡」を起こしている

 人類が誕生して以来、常にどこかで「紛争」が起きています。私たちは同じ過ちを繰り返しています。しかし、フットボール(=サッカー)の試合ではどうでしょうか? 勝敗を巡ってフィールド内外で「紛争」が発生することは、ほぼありません。むしろ試合後は勝敗を抜きにして、お互いをたたえ合います。国際試合では、ホームチーム側の国家が、アウェイチームの安全を確保します。これだけ「紛争」が起きているのにもかかわらず、国家、人種、民族、宗教、市場を超えて、この「奇跡」がかなうのは、スポーツ(フットボール)にルールがあるから、という理由だけでは説明がつきません。スポーツの安定した秩序を探求することで、社会に安定した秩序、すなわち「奇跡」を起こすことが可能になるかもしれません。

「学び、伝え、育てる」サイクルを

 アスリートでなくても、スポーツから学べることは重要なことです。国家、人種、民族、宗教、市場を超える、スポーツという特殊な存在だからです。
 しかし、日本では、スポーツの社会的、文化的背景を学んだ人材の活用が不十分です。このことは、アスリートの引退後の「セカンドキャリア問題」に関わる教育の遅れとしても表れています。今後、スポーツから得た知見を、仕事や人生に生かせる体制づくり、また、そこから羽ばたく人材の育成に「社会」から大いなる期待が寄せられています。

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この学問が向いているかも スポーツ社会学、教育社会学

追手門学院大学
社会学部 社会学科 教授
上田 滋夢 先生

先生の著書
メッセージ

 何かに挑戦するのは、誰でも怖いものです。人は失敗する可能性を先に考えがちです。しかし挑戦は必ずあなたに「気づき」をもたらしてくれます。「気づき」が得られること自体が大きな成功なのです。人は気づけば自然に学ぼうとします。学びから成長が実感できます。一歩踏み出さなければ成功は0%です。一歩踏み出すことで、成功の可能性が50%も上がるのです。
 机に向かう学び、人や文化と接する学び、スポーツからの学び、どこで学ぼうとも一歩踏み出せば、そこがあなたの道となります。学問とは、人生の道をつくることなのです。

先生の学問へのきっかけ

 小学生からサッカーを始め、挑戦を求めてヨーロッパに渡りました。引退後はヨーロッパ、日本で指導者、クラブマネジメントなどを経験しました。相手も味方も異文化の中で選手や指導者として、人、社会、文化などを知ることの大切さを痛感しました。アスリートだからこそできることがある。だがアスリートの経験だけで生きていくには限界があると気づき、学びの挑戦を求めて大学院へと進学しました。スポーツがこれほどまで多様な人々を興奮させながら、なぜ秩序を保っていられるのか、その解明を日本社会に還元する挑戦をしています。

先輩たちはどんな仕事に携わっているの?

広告代理店マーケティング/コンサルティングファーム/タイヤメーカー企画(スポーツのスポンサー企業)/プロ選手(サッカー、ラグビー)/大学院進学/大学教員(社会学、スポーツ文化論、コーチング論など)

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上田 滋夢 先生がいらっしゃる
追手門学院大学に関心を持ったら

 7月24日(水)にインテックス大阪で開催される大学研究&学問発見のための国公私立大 合同進学ガイダンス「夢ナビライブ2019大阪会場」で、上田滋夢先生が【スポーツがわかると現代社会が見えてくる】というタイトルの講義ライブを14:20から実施!全部で266名の大学教授が講義ライブを実施するほか、本学を含む183大学が個別ガイダンスを実施します。詳しくは
 https://yumenavi.osaka(パソコン、スマホ、ケータイ共通)をご覧ください。

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