環境社会学

私は現場第一主義の「環境社会学」が専門です。そもそも社会学は「当たり前のことを疑う」学問です。ですから環境問題の現場でなくても大丈夫です。まずは気軽に外に出て、アンテナを張ってさまざまな人や風景に出会い、たくさんのことを感じ取ってください。そして好奇心旺盛に本やテレビ、新聞、ネットなど多様な媒体(メディア)にふれて、知識や感性を蓄えてください。現場で感じたことが多様なメディアを経ることで、あなた自身の中の「ねばならない」を解放してくれるかもしれません。それを助けてくれるのが社会学的な考え方です。

社会学に興味を持ったきっかけは、高校1年の現代国語の授業でした。人間関係を扱った評論の著者が社会学者で、当時、友人関係で悩む中で「社会学ってどんな学問だろう」とふと思ったのが最初です。大学は社会学部に入りましたが、音楽サークルに熱中していたため、社会学をもう少し学びたいと大学院に進学しました。博士課程2年生の社会調査の授業で新潟水俣病の現場に行き、聞き取り調査をしたのが環境社会学との出会いでした。聞き取りを断られることもありますが、それ以上に新しい出会いに力づけられ、多くのことを学んでいます。

農産物を取り扱う商社/地方公務員/JA(農協)