英語学、(歴史)言語学
文学部 文学科 英語英米文学専攻コース 教授
児馬 修 先生

言葉にはさまざまな決まりごとがあり、その上で成り立っています。目の前にあるひとつの単語、ひとつの文にとらわれるのではなく、前後の文脈も踏まえながら書き手の言いたいことをくみ取るようにしてください。また言葉は世代間で引き継がれながら、少しずつ変化してきたという側面も持っています。英語も例外ではなく、今から1000年前に書かれた文章となるとネイティブでも読むことができません。しかし少しずつ探っていくと腑(ふ)に落ちるところがあり、そこが言語学の面白さでもあります。

英語が好きで、将来は英語の教員になるつもりでした。進学先の大学には、1学年30名ほどの学生に対し、20名近くの英語の先生がいて恵まれた環境でした。樹系図のように言葉の構造を説明できるのが面白く、英語という言語そのものに興味を持ちました。英語の研究は大きく分けて、今使われている言葉に注目するのと、言葉を歴史的にとらえるのとの2通りあるのですが、共に魅力的な教授がいてどちらも捨てがたく、両者をまたがる形で研究を始めました。そして古い英語で書かれた文献を読むうちに、歴史的な研究にひかれていきました。

中学校英語教員/公務員/空港職員(グランドスタッフ)