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麗澤大学の教員によるミニ講義

関心ワード
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フェイクニュースが戦争を招く? 歴史を知り事実を見極める目を養う

歴史をたどれば、シリア内戦の原因が見える

 米中関係、米露関係など、ニュースではさまざまな国際関係の問題が報道されています。国際関係の問題でいえば、例えば、シリアでの内戦の原因はシリアの歴史をたどると見えてきます。かつて広大な勢力を誇ったオスマン帝国は、第一次世界大戦での敗戦により領土が分割され、イギリスやフランスに占領されました。オスマン帝国支配下だったイラクなど、多くの民族や宗教を抱えている国家も恣意的に分割され、シリアもフランスの統治下に置かれました。このことが現在まで続く中東全体の混迷につながっています。

戦争の裏を読み解く

 シリア内戦にはアメリカとロシアの思惑も絡んでいて、大国同士の代理戦争という側面もあります。加えて、武器売買や兵士の派遣などでもうけをたくらむ人間の思惑も関わってきます。第二次世界大戦以降、米ソ冷戦の時代からベトナム戦争、グアテマラ内戦、ニカラグアのコントラ戦争など、代理戦争は常に世界のどこかで勃発しています。
 このように、大半の戦争は「善と悪の対立」などと単純化できるものではなく、実はいろいろな思惑が絡み合って起こっているのです。しかし、だからといって「世界の政治を操る陰の組織がある」といった陰謀論を信じるのもまた危険です。

100年以上昔からフェイクニュースはあった!

 フェイクニュースが世界を騒がせていますが、実はフェイクニュースは今に始まったことではありません。19世紀の終わりにアメリカとスペインによる米西戦争が勃発しましたが、その原因はハバナで起こったアメリカの戦艦の爆発事故です。当時のアメリカの新聞はスペインの仕業であるとして、国民をあおり戦争ムードに火をつけました。しかし、現代の視点で考えると「本当にスペインの手によるものだったのか?」という疑問が残ります。表層だけでなく、歴史の裏側を見ればそういった事実が浮かび上がってきます。すべてのニュースが真実であるとは限らないのです。

フェイクニュースの真相~嘘は絶対ダメ?~

この学問が向いているかも 国際関係学


国際学部  准教授
モーガン ジェイソン マイケル 先生

先生の著書
メッセージ

 今はスマホやパソコンを使えば簡単にいろいろな情報を調べることができる時代です。Wikipediaは便利なので私もよく使いますが、そこに書かれていることがすべてではありません。あなたに伝えたいのは、物事を調べるときはネットを使うだけで済まさずに、必ず本を手に取ってほしいということです。
 大学に入るとレポートを書く機会が増えますが、私は必ず本を使って調べるようにお願いしています。ネット上のあやふやな情報ではなく、信頼のできる本を参照する態度が、歴史を学ぶときには欠かせません。

先生の学問へのきっかけ

 弁護士だった祖父の影響で、子どもの頃から法律や法哲学に興味がありました。祖父は実際に自分が携わっている裁判の事例を挙げて、「このケースではどうするべきか?」といった質問をひんぱんに投げかけてくれました。例えば、子どもを持つ万引き犯を法に則って刑務所に送るべきか? それとも、子どものことを考えて別の処置をとるべきか? そうした会話をもとに、少年時代は自分なりの「正義」を考えていました。
 『嘘も方便』という言葉があるように、日本には法の正義を超える正義があります。それは非常に興味深いことです。

先輩たちはどんな仕事に携わっているの?

公務員/マスコミ/広告/ホテル/旅行/国際公務員/外務省専門職/青年海外協力隊/JICAなど国連等の国際機関/グローバル企業/日系企業の海外駐在員 など

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