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専修大学の教員によるミニ講義

関心ワード
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プレミアムな価値は何? 共通点と個性を生かす地域産業政策

特色を見極める

 少子高齢化が進む日本では、過疎化や産業の衰退、担い手不足など、多くの問題を抱えている地域がたくさんあります。このような地域を活性化させるには、経済や福祉、都市計画などさまざまな分野を関連づけて、振興策を考えることが大切です。
 このうち経済面では、地域経済が持続的に発展を続けられるように、「地域産業政策」が必要となります。地域の産業には、それぞれ特色があります。全国のすべての地域産業について、1つずつの振興策を検討するのは難しいですが、その特色を見極めると、個性と共にほかの地域と共通する部分も見えてきます。

比較して見えてくる共通点と個性

 例えば、秋田県湯沢(ゆざわ)市や福井県鯖江(さばえ)市は、共に漆器の産地として知られています。両産地は地域の中で複数の工房が連携しながら生産体制を維持している点や、周囲を山々に囲まれた地理的な条件などが似ています。
 産地以外のものづくりの町も、特定の企業のもとに下請け業者が集まる地域や、独自技術を持ち、いろいろな企業と広く取引をしている地域など多様ですが、比較をすれば、いくつかに分類ができ、各々の中では共通する強みや課題が見つかります。その上で、地域固有の個性を見いだしていけば、その地域にふさわしい地域産業政策を考えられるでしょう。

プレミアムな価値を!

 地域経済で大事なことは、地域に根づいた産業の自立した発展です。これを地域経済の「内発的発展」と言います。また、地域経済の大事な担い手は中小企業で、その生み出す利益は地元に還元され雇用も創出します。そのため、中小企業政策はとても重要で、中小企業がどれだけ多くの付加価値を生み出せるかがポイントになります。これまでにも、老舗の酒蔵が日本酒をスパークリングワインのように改良して販売したケースや、技術を生かして航空宇宙産業に進出したケースなどがあります。イノベーション(革新)を起こし、地場産業にプレミアムな価値を付け、さらには地域ブランドをつくっていくことが、地域産業政策に求められています。

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この学問が向いているかも 経済学


経済学部 現代経済学科(2020年4月設置) 教授
河藤 佳彦

メッセージ

 大学では、理論的思考に裏打ちされた実践力を身につけることが大事だと、学生によく話をします。あなたも、経験を通して身につく実践力と、物事を客観的・理論的にとらえる力の両方を大事にしましょう。それを心がけていれば、社会に出てからもしっかり現実を踏まえた提案をし、自分の考えを伝えられる人となるでしょう。
 地域の活性化は日本にとって大きな課題です。それぞれの地域に埋もれている課題を見つけて解決するとともに、新しい地域の価値を発掘できる人材を育てていきたいと思っています。

先生の学問へのきっかけ

 もともと地域経済や地域産業に関心があり、大学で政治経済学を専攻した後、大阪府の職員となり、産業や地域開発などの分野に携わってきました。その中で、改めて地域経済が果たす役割の大切さに気づき、しっかり勉強し直したいと考えて、在職のまま大学院に進学します。大学院では中小企業の技術革新をテーマに研究し、修士課程を修了後、大阪府の職員に戻りました。しかし、もっと学問として研究を深めたい、という気持ちが強くなり、再び在職のまま大学院博士課程に通い、その修了後、実践を生かした研究者の道を進むことになりました。

先輩たちはどんな仕事に携わっているの?

自治体行政職/国行政職/地方銀行・信用金庫事務/鉄道会社事務/通信会社事務/製造業事務 など

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