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講義No.09501

犬のストレスを見逃せない! そんな分野への挑戦

自分の体そのものが負担になっている犬

 本来、犬はみな体重16キロ程度の柴犬のような姿をした生き物です。今日では大小さまざまな姿をした400を超える犬種が存在しますが、それらは、人間の手によって品種改良を重ねて生み出されたものがほとんどです。つまり、自然に生まれてきた姿ではないため、犬種によってはその不自然な体型や大きさ(小ささ)が原因で、呼吸器や関節などに大きな負担がかかっています。また、本来ならば季節に合わせ自然に生えかわり、長くならない毛もプードルに代表されるように伸び続け、人からのブラッシングやカットなどのケアを受けないと健康を保つことが困難な生き物となっています。

犬の「ストレス」に気づいていない飼い主

 動物はしゃべって人に何かを訴えることができないので、人が知らないうちに動物に負担がかかっているケースは多くあります。例えば犬は、昔からペットとして人気のある動物ですが、飼い主が痛みのある飼い犬の「痛み」に気づいているケースは、実は50%程度という調査結果があります。このことは、犬がストレスを感じたときに出すサインについての知識を持っていない飼い主が多いことが考えられます。

犬を思いやることで生まれる学問

 プードルなど毛の長い犬の毛をドライヤーを使用して乾かした場合、毛の先端の温度は67℃、毛の根元部分では62℃の空気の層が作られます。そして、62℃の空気の層が普段の温度に戻るまで10分程度時間がかかり、その間犬は過酷な熱さにさらされてしまいます。犬は暑さが苦手な生き物です。温風で乾かした後に、犬が「ハァハァ」と暑がっているようならば、冷風で毛の根元付近に溜まっている熱い空気を吹き飛ばしてあげると、犬のストレスや熱中症のリスクをすばやく下げることができます。こんな少しの犬を思いやる工夫をデータとしてまとめ、積み上げていく学問の面白さが、動物看護学にはまだまだあり醍醐味となっています。

身近な動物「イヌ」の真実知ってますか?

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この学問が向いているかも 動物看護学

ヤマザキ動物看護大学
動物看護学部 動物看護学科 講師
福山 貴昭 先生

メッセージ

 自分が本当に好きなもの、絶対に許容できないことをできれば高校生のうちに探しておきましょう。その際に気をつけるべきことは、人の意見に左右されないことと、人の目なんて気にしないことです。あなたの本心はあなた自身にしかわかりません。自分にとことん正直になって、あなたのストロングポイントを見つけてください。
 人に流される必要はありませんが、一方でいろいろな人と出会い、自分と違う考えにたくさん触れるのも大事です。個人的な経験で言うと、極端な発想を持つ人からは何かと新しい発見があって楽しいものです。

先生の学問へのきっかけ

 私は、両親が犬に関わる仕事をしていたことから、子どもの頃からペット業界の人たちと交流する機会が多く、なかなかメディアでは取り上げられないようなペット業界の負の側面について知るようになりました。つまり、ビジネスの世界で不幸になる動物たちをたくさん見てきたのです。就職する頃には「ペット業界はこのままでいいのか?」という問題意識を持つようになり、やがて学問研究の世界からその問題にアプローチしていくことを決心しました。不幸せな犬を1頭でも多く減らしたいという姿勢で研究に取り組んでいます。

先輩たちはどんな仕事に携わっているの?

動物病院動物看護師/ペットグッズメーカー開発/ペット保険会社/ペットリゾート施設/ペットサロングルーマー(トリマー)/ドッグトレーナー

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福山 貴昭 先生がいらっしゃる
ヤマザキ動物看護大学に関心を持ったら

 本学は、動物医療を支える高度な動物看護師を養成する4年制の大学として開学しました。動物たちと共に健康に暮らし、よりよい共生社会を築くため、動物看護や動物のリハビリなど幅広い分野についての教育を行っています。また、ヒトと動物の懸け橋となり、動物関連産業分野で活躍するために必要な教育も行っています。

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