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講義No.09496

災害発生! そのとき、救急救命士は?

「緊急消防援助隊」として災害現場に

 救急救命士の仕事の多くは、通常は119番通報から始まります。救急車の出動要請があると現場に駆けつけ、迅速、的確に傷病者の観察、処置を行い、そして、必要があれば医師の指示の下に救命処置を行い、症状に応じた適切な医療機関に搬送します。
 一方、大規模な災害や事故が発生したときは、「緊急消防援助隊」の一員として現場に向かいます。緊急消防援助隊とは、同隊に登録した各都道府県の消防署が一丸となって地域を超えて消火、救急、救助などの活動にあたる部隊です。

医療資源が圧倒的に不足する災害医療

 京都府緊急消防援助隊の場合、2011年3月11日の東日本大震災では、府内の参集場所に救急車両51台・隊員178名が集結しました。そして、多くの関係機関から被災状況や道路状況などについて情報交換をしながら東に進み、宮城県の南三陸町(みなみさんりくちょう)に到着したのは13日未明でした。
 先着隊がまず行うのは、状況把握と安全確保、そして、患者の重症度・緊急度に応じて搬送・治療の優先順位をつける「トリアージ」です。一般的な救急であれば、患者1人に対して最大限の力を投入できますが、患者が多数発生する災害医療では、人的・物的な医療資源が圧倒的に不足するため、トリアージが行われるのです。先着隊は救急隊であることが多いため、救急救命士が多くその役割を担います。

求められるタフさ・優しさ

 現場では常に状況を判断し、多くの情報を得て、困っている人を助けます。そこには、痛みに苦しむ患者だけではなく、心配して見守る家族、時には、親を亡くして泣いている子どももいます。大きな不安や悲しみに直面している人に対して、どんな言葉をかけ、どう接するか、救急救命士には体と心のタフさと同時に、人の心に寄り添う優しさも求められます。救急救命士をめざすなら、日頃から周囲の人を思いやり、行動することがその第一歩となるのです。

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この学問が向いているかも 救急救命学

明治国際医療大学
保健医療学部 救急救命学科 講師
坪倉 寛明 先生

メッセージ

 明治国際医療大学救急救命学科には、消防署での勤務経験のある教員が多くいます。また実習のほかにも、実際の救助訓練への参加、地域でのボランティア活動など、さまざまな現場を体験できます。実践的な学びを通して、体も心もタフで、誰にでも優しい救急救命士をめざしてください。
 「タフで優しい」とは一番かっこいいことだと思います。あなたの手で命を救い、笑顔を取り戻してあげましょう。その笑顔の裏には、さらに多くの人の笑顔があります。多くの命と笑顔を守るため、あなたも私たちと一緒に学びませんか。

先生の学問へのきっかけ

 18歳で消防職員になった私が救急に興味を持ったのは、地元の医師との出会いがきっかけでした。「都会では助かっても田舎では助けられない命がある」という言葉が胸に響き、救急救命士の資格を取得しました。現場では目の前で失われていく命にも直面します。だからこそ、命を助けられた時の喜び、やりがいは代え難いものです。搬送中に赤ちゃんを取り上げたご家族とは今も年賀状のやりとりをしています。人の縁と人の輪に支えられ、現場でのやりがいを原動力に、どんどん救急医療にのめり込んでいきました。

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坪倉 寛明 先生がいらっしゃる
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 明治国際医療大学では、一般入試A日程・センター試験利用入試A日程において特待生選抜を実施し、定員の10%以内に授業料の全額または半額相当額を減免します。みなさんの夢と希望を実現するため、また、ひとりでも多くの優秀な医療人を育成するため、本学はこれからも尽力していきます。

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