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講義No.09427

SNSは今の社会をどうつくっているか~メディアリテラシーの必要性~

あちこちに閉じた空間がある社会に

 TwitterやInstagram、Facebookなど広く使われるようになったSNSは、社会にどんな影響を与えているのでしょうか。
 例えば、自分が興味のあるアニメやゲームをテーマとしたSNSでも、人とつながるか否かを自分の意思で選択できます。すると、次第に自分の好みや価値観と似た特定の空間にいつも居るようになります。これを、閉じた空間で音が響き渡る共鳴室という意味で「エコーチェンバー」と言い、考えが偏りがちになることが指摘されています。今後は、多彩なエコーチェンバー現象があちこちに存在する社会になっていくでしょう。

SNSで変わる印象と現実

 SNSの利用者が増えたことで、変化したものの一つが選挙です。例えば、候補者がSNSで使った言葉を分析すると、「演説の告知をメインにする」「政策を発信する」など、候補者それぞれの戦略が見えてきます。SNSでインパクトを与えた候補者が当選するケースもあります。
 また、メディアを通じて政策に関する意見が流れると、「みんなそう思っている」というイメージがつくられますが、有権者にアンケートをしてみると、イメージとは異なる結果が出ることも少なくありません。情報によって与えられた印象だけを見てしまうと、現実を見誤ってしまうことがあるのです。

メディア「リテラシー」が大切に

 例えば、人はなぜ「インスタ映え」をめざすのか考察してみるとおもしろいかもしれません。また、ここ数年は気軽に動画をアップして1日で消える「ストーリー」が若者の間でブームになっています。どんどん新しい機能が登場し、短期間で流行が変化している中で、ユーザーの「使い方」もどんどん進化しています。
 新しいアイテムが次々登場しますが、それを使うのは「人」です。人はメディアを通じて、人とつながったり対立したりします。だからこそ、メディアにはどんな特性があり、人や社会はメディアにどう影響されているかといったことについて「リテラシー(知識)」を得ることが大切なのです。

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この学問が向いているかも 社会学、メディア学、情報学

椙山女学園大学
文化情報学部 メディア情報学科 准教授
木田 勇輔 先生

メッセージ

 高校で学ぶ歴史も、メディアを学ぶ上でとても役に立ちます。例えば、映画『レ・ミゼラブル』は恋愛映画としても楽しめますが、フランス革命やその後の歴史を知った上でみると、印象やおもしろさが大きく変わります。歴史を知ると楽しめる映画はたくさんあるのです。
 また、高校までの授業は、歴史でも現代社会でも「現在」は扱いません。現在の社会はどうなっているのか、今後どうなるのかをみるのが社会学です。そして、今の社会を読み解くのにメディアは欠かせない存在です。ぜひ、楽しみながら今の社会を解読してみませんか。

先生の学問へのきっかけ

 高校までは歴史や現代社会が好きで、パソコンや情報系にも興味をもっていましたが、進みたい道は漠然としていました。そこで、大学では情報学や社会学、地理学、心理学、法学などを広く学ぶ学際系の学部を選びました。学ぶうちに自分の興味が絞られていき、どんな要因が世の中を作っているのか考える社会学に強く関心をもつようになったのです。ユニークな研究をしている教授からも大きく影響を受けました。今は、歴史や政治、文化、情報やメディアが互いにリンクして引き起こす「社会現象」に着目して研究しています。

先輩たちはどんな仕事に携わっているの?

IT企業システムエンジニア/テーマパークスタッフ/印刷会社事務職/製造業事務職

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木田 勇輔 先生がいらっしゃる
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 時代をこえて
 自立した女性を育む
 女子総合大学として。
 
 椙山女学園大学の起源は、明治時代に創設された女学校にあります。日本が真に伸展するためには、女子教育を向上させ、女性がもつ力を社会の中で生かすことが不可欠と信じ、時代に即した先進的な学びに取り組んできました。そのスピリットは今に受け継がれています。いつの時代も揺ぎない一人の人間としての価値観を育み、凜と生きるしなやかで逞しい力を養成する女子総合大学ならではの豊かで多様な学びが、ここにあります。

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