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講義No.09422

住民が自ら、住みやすい地域づくりをする時代に

住む町によって異なる暮らし

 将来、新たに自分の家を建てるとしたら、どういった視点で住む町を選ぶでしょうか。実は各自治体によって条例や、都市計画、地域づくりの方向性は異なります。日々の暮らしや子育てのしやすさ、地域活動も違ってくるのです。
 その町には子どもや若者、高齢者の居場所はあるでしょうか。その土地にどんな祭りがあり、しきたりがあるのか、どんな人たちが住んでいるのかによっても暮らしは違ってくるでしょう。地域の暮らしは、条例といった制度や、地域の人間関係、祭りや文化といった地域資源の双方から影響を受けているのです。

地域活性化の取り組み

 近年、参加型の政策が増え、住民が学び、地域づくりに関わっています。暮らしやすい地域づくりには、行政と、テーマのある組織(NPO法人)や地縁の組織(地域住民)がリンクし、つながっていることが必要です。住民が主役となり、地域づくりに関わることが求められています。
 実際に、地域を活性化するためにさまざまな取り組みが行われています。名古屋市で開催される「にっぽんど真ん中祭り」は、参加チームが地域性や郷土色を出すことが原則で、若者が地域に目を向ける機会となっています。また、山間部を有するある自治体は、職員の山間部への配属を「エリートコース」とし、市民と協働で山間部の活性化に力を入れています。ほかにも、ご当地アイドルやゆるキャラをつくるなどして、試行錯誤しているのです。

住民が主役となって地域をつくる

 企業にとっても、地域貢献は欠かせない時代です。国も地域共生社会の実現を掲げ、地域で地域の課題を解決することを求めています。現代は「地域」がキーワードとなっているといってもいいでしょう。
 自治体の条例や仕組みは変えることができます。地域の課題を解決するのは制度なのか、あるいは住民と行政の連携で成し得るのかを検討し、実行することができます。住民が行政と一緒に、いかに暮らしやすい地域をつくるのかが重要な時代となっているのです。

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この学問が向いているかも 地域社会学

椙山女学園大学
人間関係学部 人間関係学科 教授
谷口 功 先生

メッセージ

 自分の住んでいる町を観察してみてください。どんな人が暮らしているのか、公園、カフェ、図書館にどんな人がいるのか、挨拶や声かけができている地域なのか、自分たちと同じ若い人の居場所はどこにあるのかなど、いろいろな視点から地域を見ると、新しい発見があります。
 もし「こうなったらいいな」と思ったら、どんな解決策があるかも考えてみましょう。家族や近所といった関係性なのか、組織のあり方なのか、制度で解決できるのか、それを考えていくのが、「地域社会学」の学びの入り口になります。

先生の学問へのきっかけ

 私が中学生になるまで住んでいた京都は、景観を守るためにビルやマンションなどの規制が厳しい町です。でも、その後の引っ越し先には規制が少なくて驚いたものです。地域政策に興味を持ち、法学部で学ぶうちに、「なぜその法律が必要か」といった前提に関心を抱くようになりました。そんなとき、阪神・淡路大震災の発生を機とした「ボランティア」の活躍を目にし、人の力の素晴らしさに心を打たれると同時に、人の思いや状況に基づいて制度を用いることを知りました。それが、人と制度の関係性を探究する機会となったのです。

先輩たちはどんな仕事に携わっているの?

公務員/NPO職員/ソーシャルワーカー/高校教員

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谷口 功 先生がいらっしゃる
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 時代をこえて
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 女子総合大学として。
 
 椙山女学園大学の起源は、明治時代に創設された女学校にあります。日本が真に伸展するためには、女子教育を向上させ、女性がもつ力を社会の中で生かすことが不可欠と信じ、時代に即した先進的な学びに取り組んできました。そのスピリットは今に受け継がれています。いつの時代も揺ぎない一人の人間としての価値観を育み、凜と生きるしなやかで逞しい力を養成する女子総合大学ならではの豊かで多様な学びが、ここにあります。

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