夢ナビ 夢ナビ

検索結果一覧へ戻る

講義No.09353

異文化理解とは「違い」を知り、「違い」を尊重し合うこと

ネットでは知りえないリアルな海外事情

 インターネットが発達して、海外の風景や情報を簡単に知ることができるようになりました。しかもスマートフォンが普及したおかげで、手元ですべてがわかるような感覚を持っているかもしれません。しかし、その国の生活習慣や働き方からくる人々の暮らしぶりは、実際にその場に行って体感して初めて理解できるものです。逆に、日本の習慣が外国の人に誤解されているとしたら、正しく説明したいと思うでしょう。

「違い」を知り、「違い」を楽しむ

 例えば電車ですが、日本では時間どおりに目的地まで連れて行ってくれるのが当たり前であり、アプリで検索すれば、その時間どおりに移動することができるでしょう。ところがある国では、時間どおりに来ないのが当然であり、現地の人は「そのうち来るし移動はできるよ」といった感覚を持っています。日本で同じ現象が起これば大問題になります。
 トイレもお国柄が端的に表れていて、膝(ひざ)上くらいの高さまで個室のドアの下の部分が空いていたり、また違う国ではトイレットペーパーの処理方法が違うなど、日本では考えられない光景が広がっています。この「違い」を知ると、旅はもっと楽しくなるでしょう。

お互いの文化を尊重することが必要

 日本が好きで日本の文化を知りたいと思って来日する外国人観光客を、どのように迎えるかは大事なことです。英語・中国語・韓国語と多言語で表記されている史跡や観光名所の案内板ですが、同じ場所でも標記内容が違う場合があります。例えば「川くだり」が、一方では「Canal Boat Sailing」、他方では「Down the River」となっていたりします。また、日本と海外のタトゥー文化の違いから、外国人観光客が戸惑ってしまう場合など、日本人が気づきにくいトラブルの種も報告されています。日本文化を知りたいと思い来日する外国人観光客に、正しい日本文化を伝えるためには、お互いの国の文化をリスペクトしていくことが必要となっています。


この学問が向いているかも 異文化コミュニケーション学

東海大学
文理融合学部 地域社会学科 准教授
藤岡 美香子 先生

先生がめざすSDGs
メッセージ

 「異文化」とは、外国の文化のことだけでなく、日本国内における地域性の違いという異文化もあります。外国人が来日して生じる、文化の違いによるトラブルは避けられないものですが、その人の母国の習慣や背景を少しでも知っておくことで、こちらの許容度も大きく変わってきます。
 また、私たちが海外に行く際に、ネットの情報だけでは得られないリアルな喜びや伝わらない悔しさといった貴重な経験ができます。あなたも日本では当たり前のことが海外ではまったく違うといった面白さを知ってみませんか?

先生の学問へのきっかけ

 学生時代、イギリスに2年間留学して、世界中のさまざまな国から集まる留学生と一緒に勉強や生活をする中で、異文化コミュニケーションに興味を持つようになりました。日本人から見て仕事が遅く感じていたとある国の人が、また違う国の人から見ると「とても働き者だ!」と評価されており、視点が変わることによって感じ方も違うということを経験したからです。さらに、人生観や価値観となると、より強く違いを感じました。異文化コミュニケーション学は、そうした「異文化」を知る素晴らしさを教え、人生に彩りを与えてくれる学問です。

先輩たちはどんな仕事に携わっているの?

旅行会社総合職/航空会社グランドスタッフ/ホテル総合職/食品会社営業/大型小売店営業/自動車販売会社営業

大学アイコン
藤岡 美香子 先生がいらっしゃる
東海大学に関心を持ったら

 東海大学は、全国のキャンパス(湘南・代々木・高輪・清水・伊勢原・熊本・阿蘇・札幌)に19学部75学科・専攻・課程を擁する総合大学です。「文理融合」の教育理念のもと、副専攻制度として、主専攻はもちろん主専攻以外の興味のある分野についても自由に学べるカリキュラムを用意しております。
 文系・理系の枠にとらわれない教育によって、柔軟な思考力とバランスのとれた総合力を身につけます。

※夢ナビ講義はそれぞれの先生の見解にもとづく講義内容としてご理解ください。

TOPへもどる