遺伝学、育種学
東北大学
農学部 生物生産科学科 教授
鳥山 欽哉 先生

「好きこそものの上手なれ」と言いますが、あなたも好きなこと、打ち込めることを見つけてください。
私は世界に1つだけの花を作りたくて東北大学農学部に入り、大学院のときに細胞融合を使って夢を実現しました。現在はコメについて分子遺伝学的研究を行っています。大学は自分で研究テーマを見つけて研究し、解決するためのトレーニングを行うところであり、大学院は教科書に書いていないことを研究するところです。大きな夢とチャレンジ精神を持っているあなた、ぜひ一緒に、熱意を持って研究に取り組みましょう。

子どもの頃から植物が好きで、食虫植物を栽培していました。世界に1つだけの花を作りたくて、農学部へ進み育種学の研究を始めました。大学4年のときに見たテレビ番組で、ハイブリッドなコメの存在を知ったことが、イネの遺伝子を研究するきっかけになりました。大学院では、キャベツとサハラ砂漠の野生植物の細胞を融合させて世界に1つだけの花を作ることに成功し、イネの遺伝子組み換えにも成功しました。20年の歳月を費やしてイネの遺伝子の実態を明らかにし、現在はハイブリッドなコメの実用化をめざして研究を続けています。

国や県の農業試験場研究員/種苗会社研究員/農学部准教授・助教
3分のプレゼンテーション動画 夢ナビTALK