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講義No.09199

子どもの「発達の臨界期」を支える保育者の重大な役割とは

乳幼児の「発達の臨界期」とは

 乳幼児を保育する保育士には、子どもに対するさまざまな知識が必要になります。例えば、発達心理学では、大人には理解し難い乳幼児の心理や行動について学びます。「発達の臨界期」という言葉がありますが、これは、子どもの脳には学習に適切な時期があることを示す概念です。諸説ありますが、言語の学習は0~9歳くらい、視覚や運動は0~4歳くらいが重要とされています。
 臨界期は敏感期とも呼ばれ、乳幼児の置かれた環境で得られる刺激や経験が、その後の発達に大きな影響を及ぼします。ですから、乳幼児の家庭環境はもちろん、乳幼児を預かる「幼稚園」「保育園」「認定こども園」の環境もとても重要なのです。

「認定こども園」の役割とは?

 幼稚園と保育園は一見すると似ていますが、幼稚園は幼児の教育を行う場で、保育園は乳幼児を保護者の代わりに保育する場、という目的の違いがあります。
 そんな中で登場した「認定こども園」は、幼児教育と保育を一体的に行う、幼稚園と保育園の「いいとこ取り」的な施設だと言えます。ただし、幼稚園と保育園にはそれぞれの文化の蓄積があります。例えば、保育園でお昼寝タイムは当たり前ですが、幼稚園にお昼寝タイムは基本的にはありません。今はそれぞれの文化の融合期であり、施設ごとに試行錯誤が続いています。

優秀な保育者の育成が必要!

 乳幼児の保育・教育環境の向上には、施設の充実はもちろん、保育者の資質向上が不可欠です。そのため、幼稚園教諭や保育士養成のカリキュラムも現場に即したものに変化しています。例えば、保育士養成の従来の必修科目「保育の心理学Ⅰ・Ⅱ」は、平成31年度から「保育の心理学」「子ども家庭支援の心理学」「子どもの理解と援助」の3つに改編されます。日本の家庭環境が大きく変わる今、優秀な保育者を育成する取り組みが進んでいるのです。

子どもの心理学

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発達の臨界期とは?

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小さい頃の感覚は一生もの!

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赤ちゃんの愛はどうやって形成される?

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講義を視聴する(30分)

この学問が向いているかも 認知心理学、保育心理学、教育心理学

静岡産業大学
スポーツ人間科学部(仮称)※2021年4月設置構想中  教授
漁田 俊子 先生

メッセージ

 大学には「学問を学ぶ」という意識を持って来てください。また、何か1つでいいので、夢や目標を持ってほしいと思います。それは、趣味的な目標でも構いません。私の専攻は心理学でしたが、ほかに、「第二外国語をマスターし、小説を辞書なしで読めるようになる」という目標を立てて実行しました。そういった純粋な気持ちでの学びが、後になって必ず役に立ちます。
 子どもが好きで保育者をめざす人は多いと思います。あなたも、子どもたちの好奇心に負けないくらい、アクティブに学び、行動するキャンパスライフを送ってください。

先生の学問へのきっかけ

 大学では心理学を学び、将来は記憶に関する研究者になろうと考えていました。ところが卒業後に就職した保育系の短期大学で保育実習の担当になり、初めて体験した保育園や児童福祉施設での実習が面白くてたまらなかったことから、保育や子どもの研究も並行して進めていく決意をしました。
 子どもたちを支援する保育者は、親代わり的な存在です。子どもの心理学を学べば、子どもたちが何を考え、どうしてそんな行動を取るのかも理解できます。感受性の高いこの子どもの時期に触れ合う保育者は、子どもたちの健やかな成長に欠かせないのです。

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漁田 俊子 先生がいらっしゃる
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 静岡産業大学が目指すのは、ビジネスの世界で自ら考え、自ら行動し、成果をあげる力を身につける「ビジネス教育」。静岡全域をフィールドにした「アクティブラーニング」を行うなど社会で起きている課題解決策を探る「実学教育」に力を入れています。企業、団体、行政機関と連携した「寄付講座」ではビジネスの最前線で働くプロフェッショナルから仕事の内容や職場の課題について学ぶことができ、社会に出たあと即戦力として活躍できるように資格取得制度も充実しています。

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