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講義No.09179

「旅おこし」で地域の魅力を再発見!

「まちおこし」は住民の幸せ?

 小さな町や村の人口、税収が減っていくなかで、それらの町や村を活性化させるための「まちおこし」が全国で行われています。従来の「まちおこし」は観光客を呼ぶために名所や特産品をアピールしたり、移住者を優遇したりするものでした。しかしそれだけでは、外から来る人だけが「まちおこし」の恩恵を受けることになってしまい、その土地に住む住民が幸せを得られるかどうかは疑問です。

「旅おこし」で幸福度アップ!

 そこで「旅おこし」という考え方を提唱しています。「旅おこし」とは、外から来た旅人が観光名所や特産品と言われるものではなく、地元の人が当たり前に使ったり食べたりしているものを見て、その地元のよさを再発見するというものです。その土地に住む人が当たり前だと思っているものを、外から来る人に「これはいいですね!」と言ってもらえれば、その土地の住民の幸福度は上がります。

南木曽町の「ねこ」

 長野県の南木曽町(なぎそまち)には地元の人なら誰もが知っている、「ねこ」とよばれる綿入りのチョッキのようなものがあります。例えばこういうアイテムが旅おこしの材料に使えるわけです。地元の人だけが使うもので、観光資源だとは思われていないものでも、外から来た人に「これはいいですね!」と言われれば、その価値に気づけます。「それならもっと作って外から来る人にもおすそ分けしたい」という動きにつながりますし、そうなれば外から来る人がお金を払って買ってくれるようにもなるでしょう。実際に「ねこ」はとてもよく売れるようになりました。
 その土地にあるものが、ありのままで豊かであることに、地元の人が気づくことができれば、それは本当の意味でその地域が元気になる「まちおこし」になります。地元の人が気づいていない、その土地の素晴らしいものは、日本各地に必ずあります。「旅おこし」のモデルを作り、いろいろな土地の人たちが「旅おこし」を実践すれば、その土地に住む住民が幸せだと思えるまちが増えるのです。


この学問が向いているかも 地域創生学

関東学院大学
法学部 地域創生学科 准教授
木村 乃 先生

メッセージ

 あなたに伝えたいことは2つあります。まず、目標は実力の百倍に設定することです。日本の医療界に革命を起こした徳田虎雄という人の言葉ですが、この言葉を信じてみてください。今はできなくても、あなたには目標を達成しうる潜在能力があります。私自身、この言葉を信じて志望大学に合格できました。
 次に、自分が好きなことへの興味関心を持ち続けることです。そうすることで、偶然それに近い仕事に携われることがあります。仕事との出会いはほとんど偶然です。その偶然を引き寄せるためにこそ、好奇心を持ち続けることが重要なのです。

先生の学問へのきっかけ

 貧しい幼少期を過ごした経験から社会的弱者の味方になりたいと思い、福祉系の大学進学を考えました。しかし、高校時代の恩師の「世の中は現場から変えていくこともできる。でも木村君は仕組みから変えていくほうが向いているのでは?」という言葉が運命を変えました。それなら法律を学ぶべきだろうと考え、猛勉強して法学部に進学しました。薬害訴訟や大阪の日雇い労働者の支援活動などを通して、行政や地方自治に関心を持ちました。大学卒業後はシンクタンクや市役所で働きながら地方自治の現場から社会の仕組み改革に挑戦してきました。

先輩たちはどんな仕事に携わっているの?

旅行会社商品企画/宿泊業接客/高校教師(社会科)/県庁職員/市役所職員/国際協力機構(JICA)

大学アイコン
木村 乃 先生がいらっしゃる
関東学院大学に関心を持ったら

 1884年(明治17年)、関東学院は横浜山手に神学校として創立されました。長い歴史と伝統をもつ関東学院はキリスト教の優れた思想、芸術、奉仕の精神を礎に、校訓「人になれ 奉仕せよ」のもと広く世の中に貢献できる学問・知識を身につけた有能な人材の育成を目指してきました。現在では、文理にわたる学部を擁する総合大学へと発展。伝統に裏打ちされたキャンパスライフサポート、学修サポート、キャリアサポートの3つのサポート体制で学生一人一人に合わせた支援をこれからも行っていきます。

※夢ナビ講義はそれぞれの先生の見解にもとづく講義内容としてご理解ください。

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