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講義No.09128

情報通信技術の力で観光のあり方が変わる!

観光客に寄り添うICTサービスの重要性

 今、国内では観光産業が重視されています。これからの時代は、いかに情報を発信し活用するかという情報戦略が、観光地としての生き残りに関わってきています。そこで、情報通信技術(ICT)が役立ってきます。スマホによる店舗への送客を重視した購買行動モデルは、ARASL(アラスル)と呼ばれています。これは、「スマホによる情報認知→目的地への誘導(送客)→電子決済→情報共有→再利用」のことで、この行動モデルは観光にも適用できます。今や観光客は、プランを練る段階から旅行後までスマホを駆使する時代です。予約をしたり、クーポンを入手したり、SNSに投稿したり、電子決済したりと、身に覚えのある人も多いでしょう。

観光客を増やすことができるアプリとは

 観光客が利用したICTサービスの利用状況を分析し、さらなる集客につなげることもICTの大きな役割です。具体的には、アプリなどから得られた移動パターンや客層を分析し、観光戦略の改善につなげることが可能です。例えば、美術館の展示作品前での滞在時間を分析し、素通りされがちな作品に注目が集まるよう解説アプリに工夫を加えることもできます。これは、静岡県立美術館で実証済みで、大きな成果を上げました。ほかにも、現地でしか聞けないガイド、現地でしかもらえないポイントなどを仕掛けることで、文化施設や店舗への誘導にもつなげます。時にはゲーム的要素を入れるなど、娯楽性も重要です。

観光をより便利にスマートに

 これだけ発達した観光のICTですが、さらにスマートにする技術が日々、開発されています。例えば、交通系ICカードに現金だけでなく観光施設の入場チケットやクーポンをチャージできる仕組みが実現し、実証実験も行われています。このように、数年前では考えられなかったような技術が次々と誕生していくのがICTの世界です。アプリだけでなく、デジタルサイネージと呼ばれる電子看板も、観光産業の担い手として注目を集めています。


この学問が向いているかも 経営情報学

静岡県立大学
経営情報学部 経営情報学科 教授
渡邉 貴之 先生

メッセージ

 私の専門は観光や地域振興における経営情報学です。日進月歩する情報通信技術をいかに観光産業や地域振興に生かすかを研究する学問です。さまざまなアプローチでデータを収集し、結果を分析して、その後の戦略に役立てます。企業や自治体、美術館などとコラボすることが多いのも特徴です。
 学生たちは、関連企業のミーティングなどに参加したり、観光地に赴いたりする機会も多く、社会と関わりながら学びを深めています。研究・開発した成果が、即、社会に役立つことが魅力の一つです。あなたも一緒に、広い視野で学んでいきましょう。

先生の学問へのきっかけ

 私の原点は、実家が自動車関連の工場で、子どもの頃から機械や工具が身近にあったことでした。とにかく機械が好きで、自然とメカトロニクスの世界に興味を持ち始めました。まだパソコンが世に浸透していなかった小学生の頃、お年玉の3万円で自らパソコンを購入し、専門誌を片手にゲームのプログラミングをして遊んでいました。大学は工学部で、情報学の研究室からプログラミングなどの道へ進みました。現在はその技術をいかに観光産業で生かせるかという、経営情報学からの視点で、実社会に役立つ研究に力を注いでいます。

先輩たちはどんな仕事に携わっているの?

金融系総合職/IT系技術職/広告マスコミ系各種職種

研究室
大学アイコン
渡邉 貴之 先生がいらっしゃる
静岡県立大学に関心を持ったら

 静岡県立大学は、5学部9学科を有し、国際化・情報化・高齢化・環境問題という21世紀における最重要課題を展望しつつ、新しい時代を支える有為な人材の育成を目的としています。自主性や公共性を強く意識し、地域社会からの評価を得られるように、大交流時代において選ばれる大学を目指します。研究分野では、文科省のグローバルCOEプログラムに採択され、研究レベルが国内トップクラスといえます。

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