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愛知教育大学の教員による講義

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小学生に英語を教えるにはどうしたらいい? 体と心で学ぶ英語教授法

小学校で本格的に始まる英語教育

 2018年度から2年間の移行期を経て、2020年度から小学校5、6年生の教科としての外国語教育、3、4年生の外国語活動が始まります。文部科学省の意向としては、英語でのコミュニケーション能力を育成するために、3、4年生で英語学習の素地を、5、6年生では基礎を養うという方針です。そして、「英語を使って~することができる」といった力をつけようとするのがこの改革の目標です。しかし、中学生、高校生に教えるときと同じように、小学生に英語を教えることはできません。小学生にふさわしい英語教授法があるのです。

たっぷりインプットして体でレスポンス

 その一つが、トータル・フィジカル・レスポンス(TPR)です。人が生まれてから母国語を習得するまでには、周りの大人たちが話す言葉をたっぷりと聞いて育ちます。インプットをたくさんしないと、アウトプットがうまくできません。その理論を外国語学習に応用したのがTPRです。授業では、例えば、先生が英語で「Touch something red!(何か赤いものに触って!)」と呼びかけ、子どもたちが赤いものを探して触ります。このように、「英語を話すこと」より先に、聞こえた言葉の意味を体全体で習得していくのです。

知りたいことを聞き、伝えたいことを話す

 もう一つ、小学生に有効な手法が、コミュニカティブ・ランゲージ・ティーチング(CLT)です。CLTでは、インタビューごっこやロールプレイ、グループワークなどの活動を通して、コミュニケーションをとりながら英語力を身につけます。文法や語彙(ごい)学習はこれらの活動の中で学びます。人は伝えるべきこと、表現したいことがあれば積極的に話そうとします。習得した英語を使って、相手を意識して話すことで、コミュニケーションのツールとして生きてくるのです。
 このような教授法を通して、英語学習は、正しい答えを求める勉強だけではない、という体験を重ねることも、英語でのコミュニケーション能力を身につけるために重要なのです。

この学問が向いているかも 英語教育学、言語学


教育学部 教職実践講座 教授
高橋 美由紀 先生

先生がめざすSDGs
メッセージ

 私の研究は英語教育です。特に小学校に関心がありますが、実際に小・中・高等学校の現場で、先生方と一緒に授業を創ることや、効果的に英語を学ぶための方法や教授法について研究しています。また、アジア諸国や欧州の英語教育、および、英語を母語とする国の外国語教育の研究も行っています。英語は世界中の人たちとコミュニケーションをとるツールです。通訳を介さないで、さまざまな文化的背景を持った人たちと通じ合えたときの喜び、視野が広がる楽しさを学生たちが体感してくれたとき、私も本当に、この仕事の意義を実感します。

先生の学問へのきっかけ

 私の最初の就職先は大手商社でした。綿花を輸入する業務を担当し、24時間グローバルな環境で、世界共通語としての英語の重要性を感じました。退職後、教員免許を生かして教育の道に進み、文部省大学入試センターの客員研究員として、英語と母語を習得する子どもたちの言語教育に興味を持ちました。どのように授業を組み立て、教材を使うか、創意工夫して教えることに大きな魅力を感じました。現在は研究の場であるロシアのカザン大学で、研究の傍ら、茶道・華道を通して、現地で日本の言語文化を外国人に教える活動を行っています。

先輩たちはどんな仕事に携わっているの?

総合商社貿易業務/小中高等学校英語教師、英語補助教師/英会話学校教師運営/企業での海外事業部派遣 など

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