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講義No.08894

あなた自身がワクワクする方法で国際貢献を!

非国家アクターの役割とは

 1990年代くらいまでは、世界は国家を中心とした国際関係で動いていました。2つの国同士や、複数の国々が政府レベル、そして国連という場所で話し合い、決定したことを主に上意下達していました。そのような時代を経て、現在は私企業やNGO、財団系のNPO、科学者やジャーナリストの団体などの活動が、国を越えて世界に多大な影響を与える時代になりました。彼らのように国家や政府ではない行為主体(アクター)を「非国家アクター」と呼びます。国家や政府が持っていないようなさまざまな資源(お金、情報、専門性、ネットワークなど)を有する非国家アクターの取り組みは重要です。

いろいろある国際貢献のやり方

 もちろん国際連合の役割も大切です。人は話し合っている間は殺し合わないと言われます。第二次世界大戦前、日本やイタリアは国際連盟から脱退しましたが、完全に会話がなくなることは疑心暗鬼を生み、それは紛争の原因になり得ます。ただ国際組織の国際連合は、その構造が原因でできることが限られます。例えば「貧困国に図書館を作る」というような現場レベルの活動は、その現場に根差した非国家アクターが主に従事しています。国際協力をしたい、貧困撲滅の支援や紛争国の援助をしたい、海外で働きたい、といった希望に対して、国連職員のほかにもNGOや企業、医師など、実は幅広い職業の選択肢があるのです。

知識と行動、そしてワクワクする力

 現場には、マニュアルがありません。人や社会を相手にする仕事には、これが正しいという正解がないからです。解決するためには、現地関係者と熱く心を通わせながら話し合いを重ね、また冷静に分析を続けます。そして専門性を生かし、想像を巡らせながら、仲間とどのようなアプローチで目標を実現していくか、検討を繰り返し、行動するのです。このような仕事を進めるには、理屈ではなく心からワクワクできる気持ちが大切です。そこで働きたい人たち一人ひとりの気持ちがワクワクするやり方で、貢献を実現することが可能なのです。

キミノミカタ~「世界を変える」には?~

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この学問が向いているかも 国際関係学

京都外国語大学
国際貢献学部 グローバルスタディーズ学科 准教授
宮口 貴彰 先生

メッセージ

 勉強の目的は、難関大学に合格することではありません。得た知識や思考を、実社会の中で生かすことが本当の目的です。学問はワクワクする人生を送る手段なのです。
 私は高校を卒業し、米国のミシガン大学に合格しました。しかし帰国子女でもない私にとって、米国への進学は明らかにハイリスクでした。でもそこで諦めたら、後に国連に勤め海外で働くことや、教育に携わることもなく、ハイリターンを得ることはできなかったでしょう。「やらなかった後悔」より「やって良かった経験」を積んでください。

先生の学問へのきっかけ

 高校時代、CSR(企業の社会的責任)という観点から、環境保護とビジネスを融合させた仕事をしたいと思ったのがきっかけです。米国の三大環境スクールのひとつ、ミシガン大学に進学し、シカゴ大学大学院で公共政策を学びます。その後、国連で働きながら京都大学で博士号を取得しました。国連に勤めた8年間に、計20カ国以上の発展途上国の政府と仕事をしてきました。アメリカの大学へ進学したのは、修学旅行で訪れた西海岸にあるUCバークレー校で生徒の目の輝きやオーラ、キャンパスの美しさに「かっこいい!」と感動したからです。

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宮口 貴彰 先生がいらっしゃる
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 京都外国語大学は2018年4月に「国際貢献学部」を開設。専攻語を徹底的に学ぶ「外国語学部」とともに、学部・学科の枠を越えた学びで、確かな語学力と豊かな教養を身に付ける、本物の学びを提供します。国際貢献学部では、国内外のコミュニティ(地域社会)に出向き、問題解決に取り組む「コミュニティエンゲージメント」を実施。外国語学部では、複数の言語に対する理解を深めるマルチリンガル教育、ネイティブ教員による少人数制の授業を実施。異文化理解力を養い、世界の諸問題を解決に導くチェンジメーカーを養成します。

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