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講義No.08780

人はどうして「旅行に行きたい!」と思うのか?

旅行に行きたくなる動機を分析する

 私たちが「旅行に行きたい!」と思うようになる時、そのきっかけや動機にはさまざまなものがあります。テレビで紹介されていたきれいな風景を見て、「ここに行ってみたいな」と思ったり、雑誌に載っていたグルメ記事を読んで「これを本場で食べてみたいな」と思ったり、静かな山の中でのんびり過ごしたいとか、ある場所で催される年に一度の祭りに参加したいとか、いろいろな理由があるでしょう。人はなぜ旅行に行きたいと思うのか、その行動の背景を探っていくと、面白いことがわかってきます。

「PULL要因」と「PUSH要因」

 人間が何かの目的に向けて行動を起こし、その達成まで持続させる心理的な力のことを「モチベーション」と呼びます。モチベーションの要因には、大きく分けて「PULL要因(引き寄せ要因)」と「PUSH要因(後押し要因)」の2つがあります。
 PULL要因はある行動を人に起こさせる外的な要因となるもので、旅行の場合、テレビで見かけた美しい風景や、本で読んだ世界遺産の解説文、アニメ映画の舞台として登場した実在の場所などの情報がそのきっかけになります。一方、PUSH要因は、日々の生活の中で人間をある行動に方向づける個人内の要因です。旅行の場合は「冒険」あるいは「リラックス・癒やし」など、脱日常性のある欲求がそれにあたります。

利用者のニーズをよりよい形で満たすために

 旅行の動機をさらに分析していくと、緊張の解消、娯楽の追求、人間関係の強化、知識の増進、自分自身の成長など、いくつかのパターンに分類できます。その一方で、旅行にかかる費用や時間、海外旅行では言葉の壁やトラブルへの不安など、旅行を検討する際にマイナスとなる要因ももちろん存在します。
 こうしたさまざまな要因をきちんと踏まえた上で、利用者のニーズをよりよい形で満たせるような提案をしていくことが、観光経営学の分野、そして旅行業界に求められているのです。

人はなぜ旅行に行くのだろう?

夢ナビライブ2018 東京会場

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旅行に行きたい2つの理由

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人が行動を起こす背景

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新しいツーリズム

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講義を視聴する(30分)

この学問が向いているかも 観光経営学、観光行動学

帝京大学
経済学部 観光経営学科 准教授
花井 友美 先生

メッセージ

 あなたは最近、旅行に行きましたか? 旅行は好きですか? どうして旅行が好きなのでしょう? 「遊びたいから、楽しいから、旅行が好き」という人もいると思いますし、「リラックスしたいから、ゆっくりしたいから、癒やされたいから」「旅先でいろいろな人と仲良くなりたいから」という人もいるかもしれません。
 旅行に行く理由は人それぞれ、多種多様で、それによって目的地も変わってきます。人はなぜ旅行に行くのかを考えてみると、いろいろ深いテーマがあります。私たちと一緒に考えてみませんか?

先生の学問へのきっかけ

 学生時代は、消費者行動について研究していました。論文のテーマに選んだのは、オンラインショッピング、その中でも旅行の際に利用されるホテル予約サイトなどの分析を行いました。
 そこからの研究が発展して、現在は観光経営学科で「人はなぜ旅行に行くのか」という旅行者の行動と動機について研究を進めています。
 「旅先で刺激的な経験をしたい」「どこかに行ってのんびりリラックスしたい」などと思う人もいるでしょう。私自身も旅行好きで、ワイナリー巡りなどを楽しんでいます。

先輩たちはどんな仕事に携わっているの?

ホテル・旅館など宿泊業/テーマパークなど観光施設業/旅行業/レストラン・外食業/航空・鉄道など運輸業/まちづくり関連のDMO/都市計画/そのほかサービス業

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花井 友美 先生がいらっしゃる
帝京大学に関心を持ったら

 医療系・文系・理系と幅広い分野の10学部32学科を擁する総合大学です。文系学部を中心とした八王子キャンパスでは、約15,000人の学生が学んでいます。東京多摩丘陵の自然豊かな景観に位置し、キャンパスリニューアルにより新校舎棟「SORATIO SQUARE(ソラティオスクエア)」が2015年9月完成。
 2017年11月には2期エリアが完成し、「帝京大学総合博物館」をはじめとした、施設・設備が整備され、教育指針である「実学」「国際性」「開放性」を柱に、自ら未来を切り拓く人材を育成しています。

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