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講義No.08685

「自由・平等・フロンティア精神」 アメリカ人が最も大切にするもの

アメリカはいかにして誕生したのか

 アメリカとはどういう国なのでしょうか? これは、アメリカがどのようにして建国されたかを見るとわかります。アメリカは主にイギリスからの移民がつくった国です。当時のイギリスは、カトリック教会に似た階層組織を残すイギリス国教会が支配していました。国教会の首長はイギリス国王です。それに対し、清教徒(ピューリタン)と呼ばれる人々が反発します。彼らは弾圧を受け、そこから逃れるためイギリスの植民地だった北米新大陸に移住し、旧約聖書の「約束の地」にアメリカを重ねました。

「自由」はアメリカ人の魂

 彼らが重視したのは個人の「自由」と神の前の「平等」です。自由とは信仰と言論・表現の自由であり、国王や貴族による支配からの自由です。支配者に抵抗することを厭(いと)いません。自由への思いはアメリカ人の魂です。宗主国イギリスからの独立革命を経て、君主ではなく国民が主権者である共和制を憲法で打ち立てました。世界最初の立憲国家の誕生です。
 アメリカ人の心性には西へ西へと向かう「フロンティア(開拓者)精神」があります。イギリスから新大陸に移り、「(白人文明の)明白な天命」を合言葉に、先住民を追い払って西部を開拓し、太平洋を越えアジアに達しました。やがてアジアでの覇権をめざした大日本帝国と衝突します。

トランプ政権の政策を歴史から理解する

 ピューリタンの「建国神話」や自由を尊ぶアメリカ魂は、現代の多くのアメリカ人の中にも生きています。当初の平等はキリスト教徒の白人男性が対象で、女性や黒人奴隷、先住民は含まれていませんでした。でも現在のアメリカはさまざまな人種・民族、ユダヤ教徒、イスラム教徒なども共存する社会です。「アメリカ第一主義」を掲げるトランプ政権は、白人至上主義とのつながりや、移民排斥などで批判されますが、白人労働者はじめ固い支持基盤があります。こうした複雑な政治状況を理解するには思想、宗教を含めたアメリカの歴史を知ることが大切です。外国を理解するには歴史を学ぶことが必要です。

参考資料
1:トランプ米大統領と広島 タブー打破に酔う危うさ
2:国際報道、米・中東政治について

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この学問が向いているかも 国際政治学

広島修道大学
国際コミュニティ学部 国際政治学科 教授
船津 靖 先生

先生の著書
メッセージ

 日本の政治や経済は日本を知るだけではわかりません。海外との関係を知ることが不可欠です。「国際関係で国が成り立っている」と言っても過言ではありません。
 例えば、古代中国との国際関係がなければ日本国は生まれなかったし、アメリカとの関係なしに戦後の日本は存在しえなかったでしょう。海外のいろいろな人たちと話し、知識を吸収してください。とても楽しいですよ。そして人生の糧になります。何事も、理解するには時間がかかりますが、努力を続ければ、成長する喜びがあります。その喜びをぜひ味わってください。

先生の学問へのきっかけ

 私は中学生のころから環境問題や人種差別に興味がありました。大学では原発や障がい者差別など効率本位の近代社会が抱える問題を勉強し、学者と迷った末、ジャーナリストを選びました。活字や理論だけではとらえられない現実があると思ったからです。
 記者としては特に年配の人の話を聞くのが好きでした。日本では警察や選挙の取材に携わり、海外ではモスクワ、エルサレム、ロンドン、ニューヨークに約10年赴任し国際問題を取材しました。学生には学問的知識だけでなく、経験に基づく実践的な知恵も提供したいと思っています。

先輩たちはどんな仕事に携わっているの?

生命保険会社/ブライダル会社/人材派遣会社/ロジスティック企業/ホテル

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船津 靖 先生がいらっしゃる
広島修道大学に関心を持ったら

 「個」を育み、伸ばす。それは、約290年前、本学の前身・浅野藩の藩校「講学所」の時代から受け継がれる教育理念です。
 広島修道大学では平成22年度「大学生の就業力育成支援事業」に選定されるなど、学部での学びはもちろんのこと、学生一人ひとりの自己実現をバックアップするさまざまな取り組みを行っています。
 合い言葉は「すべてを学びのもとに」。教職員が一体となってあなたの可能性を応援します。

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