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講義No.08680

政治をよくするためには、何をすべきなのか?

若い人が投票に行かなくなったのはなぜか

 投票に行かない若者が増えています。支持政党もなく、無党派層がほとんどです。なぜでしょうか? 高度成長期の日本は、政策によって国民の生活レベルが上がっていきました。政治に参加することは、「当然のこと」だったのです。
 しかし、現在は低成長時代で、給与も増えません。年金もきちんともらえるかどうかわからず、政治の成果が見えないのです。しかも、変化を期待しても高齢者が多く、若い人の意見は反映しにくい状況にあります。若い人が政治に興味がなくなり、自分の身を守る方向に走るのはある意味当然なのかもしれません。

政治の変化には時間がかかる

 ただ、政治はすぐに成果が出るわけではありません。時間がかかります。これは、世の中にはいろいろな考え方の人がいるからです。現状を守りたい保守的な考えの人もいれば、変革を望む人もいます。例えば、1994年に衆議院の選挙制度が中選挙区制から現在の小選挙区比例代表並立制に変わりました。これは2大政党制をめざす制度です。野党であった民主党が政権を取った時期もありましたが、当時の目標とされたような2大政党制はいまだに実現していません。急激に変化しないことが民主政治の特色でもあるのです。

市民が政治家を育てることが大切

 では、政治家はよくなるための努力をしているのでしょうか。政治家に聞けば「もちろん!」と言うでしょう。しかし、若い人はその言葉に納得するほど政治家を知っているのでしょうか? 政治家が不祥事を起こすとワイドショーのネタになります。マスコミに同調して政治家を批判するだけでは政治家は成長しません。
 よりよい政治を行うためには、市民が政治家を育てる必要があります。それは、政治家を長い目で見守り、お互い勉強することで実現します。現代の政治課題は、「保守か革新か」という簡単なものではありません。政治家に任せておくだけでは、政治がよくなるわけはないのです。

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この学問が向いているかも 政治学、政治過程論、行政学

広島修道大学
国際コミュニティ学部 地域行政学科 准教授
篠原 新 先生

メッセージ

 あなたは政治家に会ったことはありますか? もしかしたら怖いイメージがあるかもしれませんが、会ってみたら、多くの場合、気さくに対応してくれるでしょう。そこで、普段あなたが疑問に思っていることをぶつけてみてはどうでしょう。
 これまで、日本では学校での政治教育に力を入れてきませんでした。しかし、政治の実態を知らなければそれに参加することはできません。政治家に会うのは、そのための第一歩です。政治家の人となりを知れば、あなたの政治に対するイメージは大きく変わると思います。ぜひ試みてください。

先生の学問へのきっかけ

 私は小学校低学年の頃、親に連れられて政治資金パーティーに行ったことがあります。もちろん、当時は何の集まりかわかりませんでした。印象的だったのは、立すいの余地もないほど人であふれているのに、誰ひとり楽しそうではなかったことです。
 大学生になってそれが政治資金パーティーだとわかりましたが、あの奇妙なパーティーを思い出すと、「あんなやり方でいいのだろうか」「なぜ政治にはお金が必要なのか」という疑問が浮かびました。今から思うとこの経験が、私が政治や政治学に興味をもつようになったきっかけだと思います。

先輩たちはどんな仕事に携わっているの?

官公庁一般行政職/社会科教員/新聞記者/テレビ局員/議員

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篠原 新 先生がいらっしゃる
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 「個」を育み、伸ばす。それは、約290年前、本学の前身・浅野藩の藩校「講学所」の時代から受け継がれる教育理念です。
 広島修道大学では平成22年度「大学生の就業力育成支援事業」に選定されるなど、学部での学びはもちろんのこと、学生一人ひとりの自己実現をバックアップするさまざまな取り組みを行っています。
 合い言葉は「すべてを学びのもとに」。教職員が一体となってあなたの可能性を応援します。

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