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講義No.08665

インタフェース(入出力装置)の研究と開発が拓く、新しい世界

インタフェースとは?

 「インタフェース(interface)」とは、現代ではコンピュータと周辺機器との接続部分を指す言葉として広く使われています。人間とコンピュータの接続部分、すなわち「入出力装置」もインタフェースと呼ばれています。入力装置とはキーボードやマウス、リモコンなど、出力装置とはパソコンのディスプレイ、スピーカー、プリンターなどです。
 インタフェースの研究と開発は進化を続けています。例えば、キーボードを「たたく」方法だけでなく、ペンタブレットで「描く」方法は、直感的に、より簡単に操作できるようにするものです。しかしインタフェースの発展は、単に機械の使い勝手をよくすることにとどまりません。人間の生活そのものを全く新しい地平に導く可能性も持っているのです。

リモコンが不要になる?

 例えば、私たちは多くの機器をリモコンで動かしています。しかし、逆にいえば、リモコンがなければ何も動かせないという不自由さがあります。そこで、「動かしたい機器とその動作を、特殊なペンで描く」(=入力する)と、その通りに機器が作動する(=出力する)というインタフェースができれば、人間の生活を飛躍的に変えることにつながります。リモコンがなくても遠隔操作が可能になるので、自宅の機器を遠く離れた場所から操作することもできるのです。

大量生産・大量消費社会からの転換も

 さらに、近代以降の大量生産・大量消費社会からの転換も、インタフェースの発展が実現してくれるかもしれません。なぜなら、3Dプリンターという出力装置を活用することで、誰でも簡単に「一点ものの製品」を作ることが展望できるからです。例えば、失った腕や足の代わりとなる義肢は大量生産に向きませんから、どうしてもハイコストになりますが、3Dプリンターの発展によっては、ローコストで「一点もの」が作れるようになります。
 インタフェースの開発と研究は、これまでにない新しい世界へとつながっているのです。


この学問が向いているかも ユーザインタフェースデザイン、情報工学

東京都立大学(旧・首都大学東京)
システムデザイン学部 インダストリアルアート学科 准教授
馬場 哲晃 先生

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メッセージ

 私たちはメールを送る、ツイッターでつぶやく、レポートを書くなど、多くの分野でコンピュータを活用しています。このとき、キーボードやマウス、タッチパネルなどを使いますが、これらがユーザーにとって最適なものになっているのかどうかを出発点にし、ユーザーとコンピュータとの対話的な設計を追求するのが「インタラクションデザイン」という分野です。
 この分野では、コンピュータの知識だけでなく、人間に対する知識、デザイン力などさまざまな能力が必要です。大変面白い分野ですので、ぜひ一緒に研究をしていきましょう。

先生の学問へのきっかけ

 私は理工系の学問と音楽が好きで、両方にまたがる研究をしたいと考え、九州芸術工科大学(現在、九州大学に統合)の芸術情報設計に進みました。そこで強く感じたのは、「演奏だけ」「設計だけ」と専門分化をしてしまうと、柔軟で新しい発想には結びつきにくいのではないか、音楽とコンピュータなどの双方の視点を持つことによって、生み出すことができる価値があるのではないか、ということでした。
 そうしてたどり着いたのが「インタラクションデザイン」、すなわち人とコンピュータの双方向のやりとりをデザインする分野だったのです。

先輩たちはどんな仕事に携わっているの?

家電メーカーデザイナー/IT企業総合、デザイン、企画職/スタートアップ企業/玩具メーカーデザイン職 など

大学アイコン
馬場 哲晃 先生がいらっしゃる
東京都立大学(旧・首都大学東京)に関心を持ったら

 東京都立大学は「大都市における人間社会の理想像の追求」を使命とし、東京都が設置している公立の総合大学です。人文社会学部、法学部、経済経営学部、理学部、都市環境学部、システムデザイン学部、健康福祉学部の7学部23学科で広範な学問領域を網羅。学部、領域を越え自由に学ぶカリキュラムやインターンシップなどの特色あるプログラムや、各分野の高度な専門教育が、充実した環境の中で受けられます。

※夢ナビ講義はそれぞれの先生の見解にもとづく講義内容としてご理解ください。

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