夢ナビ夢ナビは、さまざまな言葉をデータベースから検索・閲覧し、将来の進路を決める“きっかけ”を提供します。

講義No.08602

英語が上達しないのには、理由があった!

英語学習の土台となる「コロケーション」

 英語の習得には、英単語を覚え、それを文法ルールで組み上げればよいと考えている人が多いでしょう。ところが、言葉のほとんどは複数の単語の慣用的な結びつきでできています。これを「コロケーション(連語)」と呼びます。文法的には間違っていなくても、コロケーションがおかしいとネイティブには変に聞こえてしまうのです。その意味で、コロケーションは英語学習の「土台」というべきものです。しかし、多くの人はそれを理解していません。

1つの言葉から多くの表現法を獲得する

 例えば、「約束(appointment)」という言葉では、「〜と約束がある」は「have an appointment with~」と言います。一方、「〜と約束をする」は、「make an appointment with~」と言います。つまり、約束という意味の英単語を知っているだけではだめで、これらの例にあるような動詞と名詞の結びつきを覚えないと通じる英語にはなりません。
 この覚え方だと、「約束をどうするか」という形で横に広げていくことが可能です。また、「約束をする」はtakeやdoではなくmakeを使うことから、それぞれの動詞にどんな名詞が結びつくかを探索することも可能です。学習の効率という点で、1つの単語から多くの表現方法を手にすることができるのです。

言語のデータベースを利用して効率的に学習する

 コロケーションは、辞書でもある程度調べることができますが、「コーパス」という言語データベースを利用すると、その言葉の頻度を含めて用例を確認できます。コーパスは実際に使用されている言葉を収集して、品詞などの属性を付与して集積したものです。英語だけでなくさまざまな言語があります。ネットに接続する環境があれば誰でも利用でき、無料サービスもあります。
 外国語の習得は、より多くの言葉に触れ慣れることが大切だと言われています。それを効率的にできるコーパスは有効な手段なのです。

コロケーション入門:英語を話す土台を作る

夢ナビライブ2017 名古屋会場

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そもそもコロケーションって?

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コロケーションを学ぶメリット

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この学問が向いているかも 応用言語学

九州大学
共創学部 共創学科 准教授
内田 諭 先生

先生の著書
メッセージ

 私の専門は「言語学」です。言葉は私たちのまわりにあふれていて、日本語だけでなく、英語、スペイン語、中国語、韓国語、ドイツ語、フランス語など、たくさんの言語があります。中でも身近に感じるのは、英語でしょう。
 私は言語学の研究を英語学習に応用する「応用言語学」を、大きな研究テーマの1つとしています。また、研究の成果を辞書や教科書など、教育現場に生かすことにも関心があります。そういったことに興味があれば、ぜひ一緒に研究しましょう。

先生の学問へのきっかけ

 「言語学」に興味を持ったきっかけは辞書でした。英語の辞書を眺めているうちに日本語とは大きな違いがあり、ほとんどの単語が日本語と1対1では対応していないことに気がついたのです。また、国語の辞書や英英辞典のような一言語の辞書では、見出し語の単語を別の単語を使って説明しているのですが、うまく説明できているものと、できていないものがあると感じました。
 このような体験から「単語の意味ってなんだろう」と考えるようになり、そのことに正面から取り組むことができる言語学の世界に魅力を感じるようになったのです。

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内田 諭 先生がいらっしゃる
九州大学に関心を持ったら

 九州大学は、教育においては、世界の人々から支持される高等教育を推進し、広く世界において指導的な役割を果たし活躍する人材を輩出し、世界の発展に貢献することを目指しています。また、研究においては、人類が長きにわたって遂行してきた真理探求とそこに結実した人間的叡知を尊び、これを将来に伝えていきます。さらに、諸々の学問における伝統を基盤として新しい展望を開き、世界に誇り得る先進的な知的成果を産み出してゆくことを自らの使命として定めています。

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