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講義No.08599

「第4次産業革命」が始まった! 世の中を変える「データサイエンス」

データに内包される真実を見抜く

 医療データは複雑で、ときに誤った解釈がなされます。例えば、血圧が高いほど所得も高いことを示したデータが実際にあります。しかし健康な人が高血圧をめざしたら大変です。実は高血圧の人は年齢の高い人が多く、ゆえに年齢に応じて所得も高くなりがち、という「見せかけの相関」がこのデータのカラクリです。データに内包される真実を見抜き、その結果を現場に還元していくのが「データサイエンティスト」の役割です。

データが生まれる現場の専門家との二人三脚

 大腸がんの再発リスクの予測調査から、がんの進行度が同じでも、再発する可能性(%)は患者さんにより異なることがわかりました。再発する可能性が低ければ副作用のある抗がん剤をせずにすみますし、逆に可能性が高ければ別の抗がん剤を投与するなど、治療方針に影響を及ぼします。
 データに内包される真実を見抜いた結果が医療に還元されるという点で、やり甲斐のある仕事です。医療に限らず、データサイエンスを学んだ人材が、データが生まれる現場の知識(例えば医療知識)をもち、現場の専門家(医師)と共同すれば、新たな社会価値が創造できます。

データサイエンスがもたらす「第4次産業革命」

 医療だけでなく、産業界、国・自治体からさまざまなデータが生み出されています。モノとモノとがインターネットにつながる「IoT(Internet of Things)」がその牽引(けんいん)役です。IoTにより、スマホの位置情報、交通系ICカードの情報、ツイッターのつぶやきなどの「ビッグデータ」が日々蓄積され、一方で人工知能を含めたデータサイエンス技術が発達してビッグデータを解析できるようになったことから、さまざまな領域で「自動化」が進められています。将来、多くの職業がなくなると言われているゆえんです。自動車の自動運転も10年後には実用化されそうです。
 世の中を変えるIoT、生み出されるビッグデータ、それをさばくデータサイエンスが、現在の「第4次産業革命」をもたらしているのです。


データサイエンスって何だろう?

この学問が向いているかも データサイエンス

横浜市立大学
データサイエンス学部 データサイエンス学科 教授
山中 竹春 先生

メッセージ

 私は医療分野のデータサイエンティストです。インターネットによりモノとモノとがつながるIoTがビッグデータやオープンデータを生み出す時代に入りました。今後は「データ」から車の無人運転が可能になり、株価の予測が可能になり、旅行客の好みがわかるようになります。
 真実をデータから解きほぐす「データサイエンス」を習得し、新たな社会価値を創造する人は、今後ひっぱりだこになります。横浜市立大学でなら、文系or理系という従来の枠組みにとらわれずに世の中を変えていくための力であるデータサイエンスを身につけられます。

先生の学問へのきっかけ

 大学で経済学を専攻し、経済社会現象を数式で記述して分析する面白さに遭遇しました。その過程で「統計学」に出会ったのです。その後、大学院の指導教官のアドバイスもあって、大学病院で仕事をすることになりました。それが医療分野において、統計学を活用したデータサイエンス研究を始めたきっかけです。医療現場から生じるさまざまなデータ分析を通じて、医療の発展に貢献することにやりがいを感じるようになりました。

先輩たちはどんな仕事に携わっているの?

金融(銀行、証券、生保)、IT企業、製造業、総合商社、製薬企業、大学病院、地方自治体におけるデータアナリスト、データコンサルタントなど

大学アイコン
山中 竹春 先生がいらっしゃる
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 横浜市立大学は、「実践的な教養教育」を導入しています。高度な専門知識を教養教育を通じて身につけ、バランスのとれた人材育成を図る教育システムです。日本を代表する国際港湾都市に位置する大学として、世界に羽ばたく人材の輩出を目的に、国際感覚を養うさまざまな取り組みも充実しています。個々の可能性を最大限引き出すための厳しい教育プログラムを愛情を持って進めていきます。

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