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講義No.08550

犬と飼い主に寄り添う 「動物看護」の世界

人間の進化に追いつけない! 犬の「問題行動」

 人間と共存する中で、犬はより飼いやすい動物へと進化してきました。しかし、核家族化や夫婦共働きなどの現代の都市型生活に適応できない、いわゆる犬の「問題行動」というものが出てきています。
 例えば、おとなしく留守番ができずに吠える、震える、食欲不振や下痢などの胃腸障害になるといった問題です。目に見える症状だけでなく、心身も傷ついている可能性があるので治療しなければなりません。具体的には、薬を処方したり、飼い主のカウンセリングを行ったりします。

犬と飼い主をケアするカウンセリング

 犬をケアするには、飼い主の意識を変えてもらう必要があります。飼い主の性格は、犬の行動と深く関わっていると考えられるからです。例えばまじめな飼い主は、犬が何気なくやっている行動を深刻にとらえがちです。それを受けて犬も不安を感じやすくなることがあります。もちろん、犬の異変に飼い主がいち早く気づくことができれば、問題の早期発見、早期治療につながりますし、一概に神経質な人が悪い飼い主だというわけではありません。しかし、飼い主が神経質な人だとわかっていれば、「あなたは十分がんばっているから、大丈夫ですよ」という声かけもできます。飼い主に寄り添い話をじっくり聞くことも、動物看護の大事な役割の一つなのです。

大切だったのは母犬との時間

 犬の性格や行動は、生まれや育ちの影響も受けていると考えられます。例えば、生まれてから早い時期に家にきた犬の方が、過剰な吠えが多いということがわかっています。これは、母犬と一緒に暮らす時期が短かったことが理由の一つと考えられます。
 母犬はとても教育熱心で、吠えに対しても、人間よりもずっと素早く的確に注意します。そのおかげで犬は瞬時に何がいけなかったのか理解し、行動に反映させます。つまり、母犬のもとで長く教育的指導を受けることができれば、吠えや噛みつきは抑えられた状態で飼い主の元にやってくるのです。

犬にもできる!? 脳トレーニング

夢ナビライブ2018 東京会場

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脳トレーニング

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動機づけの定義

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老齢犬の問題行動とその原因

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講義を視聴する(30分)

この学問が向いているかも 動物看護学、動物行動学、動物生態学

ヤマザキ動物看護大学
動物看護学部 動物看護学科 講師
茂木 千恵 先生

メッセージ

 人と深く関わることや、自分の興味があることを深く突き詰めてみることは、あなたの将来をつくり、そして周りの人たちに恩恵を与えることにもつながります。それが巡り巡って自分の生きがいにもなったらいいでしょう。社会に出たときに、何かしら心の中にしっかりとした芯なり、芽生えた力強さや感性があれば、荒波も乗り越えていけるのではないかと思います。
 その先に人と動物の幸せもあるのではないでしょうか。人が幸せでなければ飼われている動物は幸せにはなれませんし、動物が幸せになれば私たちもきっと幸せになるはずです。

先生の学問へのきっかけ

 自然豊かな地域で育ち、自宅で十姉妹、ちゃぼ、鯉、鰻などを飼っていた祖父と一緒に動物の世話をしていました。餌やりも、動物によってタイミングの難しさがあると気づき、野良犬に餌をやるときにも、食いつきそうな場所やタイミングを見計らうなど、その頃から「実験」をはじめていました。
 小学生になり自分で犬を飼うことが許されましたが、半年ほどで亡くなってしまい、原因もわかりませんでした。当時は獣医師の存在も知らず「あのとき自分に知識があれば、救えたかもしれない」との思いから、やがて獣医師になろうと決意しました。

先輩たちはどんな仕事に携わっているの?

動物看護師/ペット用品メーカー/ペット総合サービス

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茂木 千恵 先生がいらっしゃる
ヤマザキ動物看護大学に関心を持ったら

 本学は、動物医療を支える高度な動物看護師を養成する4年制の大学として開学しました。動物たちと共に健康に暮らし、よりよい共生社会を築くため、動物看護や動物のリハビリなど幅広い分野についての教育を行っています。また、ヒトと動物の懸け橋となり、動物関連産業分野で活躍するために必要な教育も行っています。

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