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講義No.08461

スポーツのケガは予防できる!?

種目によって、ケガの種類は違う

 本格的にスポーツを行う場合、ケガや故障をしてしまうことがあります。ケガをする部位は、スポーツによって特徴があります。例えば、サッカーは圧倒的に下半身のケガが多く、野球は上半身だけではなく、全身に及びます。ただ、スポーツに参加する時にはケガをするリスクがあることが、十分理解されているとは言えません。そのため、ケガをした場合に、たとえ予防可能なケースであっても、参加者の自己責任として扱われる傾向があります。

ケガの種類について知ろう!

 ケガには2つの種類があります。1つめは突発的に起こる「外傷」で、ねんざや骨折、肉ばなれ、脱臼(だっきゅう)などがあります。もう1つは、使い過ぎによる「障がい」で、じわじわ痛みが強くなり、ある日突然、ボールが投げられなくなったり、立ち上がれなくなったりします。野球肘(ひじ)などが知られています。
 スポーツによる外傷と障がいの研究は進んでおり、その発生メカニズムも解明されつつあります。例えば腰の痛みがある場合、腰自体の骨、神経、筋肉などの組織の病理的・解剖的な異常によって生ずる器質的な問題があるケースもあれば、競技特有の動作の繰り返しによって二次的に発生するケースもあるのです。ですから、痛みに対しては対症療法的に対応するだけでなく、どのような動作が腰痛を引き起こしているのか、その原因について、丁寧に観察していく必要があります。

ケガを防ぐ最善の方法

 ケガの発生メカニズムが明らかになるにつれ、新しい問題が起こっています。それは、科学的に正しいとされることが、すぐにはスポーツの現場で採用されないことです。今では当たり前となっている練習中の水分補給も、ほんの少し前までは精神的鍛練などを理由に、相当制限されていました。
 安全にスポーツを実践するには、科学的に正しいとされていることを、それぞれのスポーツの現場の現状に即して、柔軟に取り入れていく関係性を構築していくことが大切なのです。

スポーツにおける怪我は予防できるのか?

夢ナビライブ2017 大阪会場

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この学問が向いているかも スポーツ教育学

桃山学院教育大学
教育学部 教育学科 教授
中村 浩也 先生

先生の著書
メッセージ

 身体の仕組みを知ることは、自分を知ることです。スポーツをしていると、時にはケガをすることもあります。辛いことですが、ケガをきっかけに、自分の心と身体に向き合うこともできます。
 例えば腰の痛みを訴える選手の中には、肉体的な問題の裏に隠れた、ほかの原因がある場合も考えられます。ケガの再発予防は、単に肉体的な問題だけではなく、なぜケガが発生し、またそのケガが選手にとってどのような意味を持つのかについて広く理解することが大切です。心と身体、そして、あなた自身のことを知るために、一緒に学びませんか?

先生の学問へのきっかけ

 大学卒業後、高校の保健体育教師になりましたが、「スポーツを通じて国際貢献したい」と思い、青年海外協力隊体育隊員として中米・エルサルバドルに赴任しました。ある日、選手が膝を痛めた時、すごく辛そうにしているのに、処置すらできない自分に失望しました。この経験が元となり、帰国後はスポーツ医学を専門的に勉強し、トレーナーとして選手の医科学サポートに携わる中、「予防の重要性」について考えるようになりました。
 現在は、部活動におけるケガの予防に関する研究や、途上国でスポーツ医科学支援活動に取り組んでいます。

先輩たちはどんな仕事に携わっているの?

保健体育教員/スポーツ指導者/コーチ/スポーツトレーナー/アスレティックトレーナー

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中村 浩也 先生がいらっしゃる
桃山学院教育大学に関心を持ったら

 桃山学院教育大学は、桃山学院の2つ目の大学、全国的にも希少な「私立の教育大学」として、2018年4月から歩み始めました。
 桃山学院は、キリスト教精神に基づき、1884年に三一小学校、1890年に高等英学校、1902年には大阪初の私立中学校を開校しました。また、1959年には桃山学院大学を開学し、国内外で多様な教育機関と連携し、ネットワークを広げてきた伝統と実績を誇る大学です。
 新たな価値観を身につけ、人としての豊かな感受性を持つ、そのような力をつけることができる学びが、ここにはあります。

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