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赤ちゃんは、どうやってコミュニケーションをとるようになるの?

赤ちゃんがお母さんとお話しできるまで

 街でお母さんと小さな赤ちゃんを見かけます。でも赤ちゃんは話もできませんし、大人のように身振り手振りで気持ちを伝えることもできません。こうした、おしゃべりをする前の「前言語期」の赤ちゃんは、どうやってコミュニケーションをとっているのか、不思議に思ったことはありませんか? これらは「発達心理学」の中でも、「親子コミュニケーション」という研究分野に該当するもので、近年、ますますさかんに研究されています。

お母さんの「代弁」がある時期に止む理由

 このように話ができない赤ちゃんとお母さんは、「アシンメトリー(非対称)な関係」にあると言われます。子育てが始まると、お母さんは赤ちゃんとの関係を補うために、その気持ちや言葉を「代弁」するようになります。例えば、食事の時に「おいしいねぇ」と話しかけるなどです。しかし、この代弁も、赤ちゃんの成長に応じて内容が変化し、1歳を迎える頃になると急に頻度が下がります。これは、この頃から赤ちゃんがお母さんの話を徐々に理解するようになり、1歳半頃からの発話のための準備期間に入るからです。こうした観察と分析を行うのが、「親子コミュニケーション」という学問領域です。

「親子コミュニケーション」の研究成果を生かす

 「親子コミュニケーション」の研究の中には、「縦断研究」といって、同じ研究対象者を長期にわたり継続調査する手法があります。時には妊娠期から子どもが成人するまで調査し、その後は「成人の親子関係」という新たな研究が始まります。
 こうした「親子コミュニケーション」の領域での研究成果は、子育てや保育教育現場での先生と子どもとの関係を考えるときだけでなく、幼稚園や保育園にいる外国籍の子どもたちとの「多文化共生保育」や「異文化保育」を考えるときのヒントが得られるかもしれません。国や文化によって子育てのスタンスや習慣はさまざまですが、アシンメトリーな関係でもやりとりは成立するのです。

この学問が向いているかも 発達心理学


社会福祉学部 子ども教育福祉学科 准教授
岡本 依子 先生

先生の著書
先生がめざすSDGs
メッセージ

 人間、誰しも幼少期はありますが、その記憶がはっきりしている人は少ないでしょう。研究を通じて赤ちゃんや子どもの日常を知ることは、生き直すことにも似ていて、人生を追体験するかのような不思議な感覚を覚えることがあります。「発達心理学」を学ぶことは、自分のこれまでを振り返る機会にもなるのです。
 赤ちゃんや子どもは、理屈抜きでかわいいものです。私は大好きな赤ちゃんや子どもの研究が仕事になりましたが、そんな子どもたちの成長の様子を見守ることは、特別な感慨があるものです。

先生の学問へのきっかけ

 「発達心理学」に興味を持ったのは、高校生の時、障がいのある子どもが通う施設でのボランティアがきっかけでした。この活動の中で、子どもたちが変化したり、成長する様子に触れて、言いようのない感情を抱いたのです。最初は、自分の関心事が何なのかがわかりませんでしたが、ある時ふと「彼らの『変化のプロセス』に興味があるんだ」と気づきました。
 どういう大学のどういう学部でなら、知りたいことが学べるのかがわからなかったため、複数の大学の事務局に自ら足を運んで話を聞き、学びたい分野が「発達心理学」だと知りました。

先輩たちはどんな仕事に携わっているの?

保育教育職など

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