夢ナビ夢ナビは、さまざまな言葉をデータベースから検索・閲覧し、将来の進路を決める“きっかけ”を提供します。

講義No.07891

史料を読み解けば、新しい歴史の姿が見えてくる!

史料から見える偉人たちの人間性

 「史料」とは書状などの文献資料はもちろん、考古学で発掘された遺物や遺跡なども含め、幅広い意味で歴史を考察するヒントになるものです。史料を丹念に研究していくと、今まで当たり前のように伝わっている歴史も、実は別の解釈ができるのではないか、虚偽の内容が含まれていたのではないか、ということもわかってきます。
 例えば、豊臣秀吉は本能寺の変の後、「織田信長は生きている」という虚偽の書状を書きました。織田の家臣に明智方につかないよう、説得するためです。史料を読み解くと、歴史上は偉大な人物として伝えられる人でも、その時代の瞬間、瞬間を必死に生きていた様子が見えてくるのです。

秀吉の「惣無事令」はなかった?

 近年、秀吉の「惣無事令(そうぶじれい)」はなかったのではないか、という説が唱えられています。あらゆる戦いを禁ずる惣無事令は、刀狩令などと共に「豊臣平和令」と称されるほど歴史上、有名な政策として伝わってきました。しかし近年の研究では「惣無事令」が全国の領主に対して出された命令ではなく、東国など限定した地域に対して出された書状などの中で、秀吉が使っていた言葉にすぎないのではないか、という議論が起こるようになりました。このように史料を丹念に研究していく中で、これまでの定説がくつがえることもあります。

歴史を学べば社会に出て重宝する能力が身につく

 史料を丁寧に調査し、歴史を読み解いていくのは根気の必要な作業です。しかし困難な課題にコツコツと立ち向かい、答えを導いていく能力は社会に出たときにもきっと役に立ちます。また調査結果から自分なりに考察し、結果を論理的に説明する能力も自然と養われていくでしょう。
 大学で歴史を学んでも社会で即戦力にならないと思う人もいるかもしれません。しかしそれは誤りで、マニュアル社会と言われる現代社会だからこそ、歴史を学んで身につけた能力が重宝されることも多いのです。

アイコン

講義を視聴する(1分)

アイコン

講義を視聴する(1分 その2)

アイコン

講義を視聴する(1分 その3)

アイコン

講義を視聴する(30分)

この学問が向いているかも 史学、歴史学

大正大学
文学部 歴史学科 教授
佐々木 倫朗 先生

先生の著書
メッセージ

 日本史の教科書に載っている内容でも、実はまだよくわかっていないことや、本当は事実と違うのではないか、ということが多く存在します。歴史上の謎を解き明かすヒントになるのが史料であり、自分なりに読んで解釈する中で新しい発見をすることもあるでしょう。そして、発見したことをまとめて文章や口頭で発表する力は、社会に出ても大事な能力です。社会に出てから役に立つ能力も身につく学問ですので、歴史に興味があるなら、歴史学を学び、大学で調査や研究に携わってもらいたいと思います。

先生の学問へのきっかけ

 子どもの頃から「大河ドラマ」や「歴史小説」、特に戦国時代について興味を持っていました。
 筑波大学に進学してからは、日本史の科目をたくさん履修し、思う存分、勉学に励みました。卒業論文は2年かけて茨城県の武将、佐竹氏について考察をまとめました。当時はまだ詳しい史料集がなかったため、図書館などに通い詰めて、史料を熱心に読み解いていきました。
 このときの経験から、試行錯誤しながらも未開拓の分野に取り組んでいくことに達成感を持ち、大学で歴史を研究する道にすすんだのです。

先輩たちはどんな仕事に携わっているの?

博物館・資料館の学芸員/教員

大学アイコン
佐々木 倫朗 先生がいらっしゃる
大正大学に関心を持ったら

 ローライズのパンツだって、茶髪だって、人付き合いが下手でも、自分に自信がなくても、それはそれでいいのです。あなたが、あなたらしく生きることができればいい。それが大正大学の願いです。もちろん、学校ですからこの4年間の間に、社会人として立派に巣立てるだけの知識や技術を身につけてもらいたいと考えています。また、そのためのきめ細かなカリキュラムも準備しています。都会の片隅に息づく瀟洒なキャンパスで、充実した学生生活を過ごすと同時に、人生の夢を実現するための基盤を築いてください。

TOPへもどる