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講義No.07861

キャラクターは、人々を巻き込むエンターテインメントデザインだ!

デザインの変化

 エンターテインメントデザインとは、人を魅了し楽しませるものをつくることです。キャラクターデザインであれば、そのキャラクターを通じてみんなに親しみを感じてもらい、楽しませたり癒やしたりする役割を担います。デザイン史の中で見ても1990年以降、デザインの価値観が変化し、人と人とをつなぐメディア、コミュニケーションの手段としてのデザインという要素が重要になってきました。
 その中で「ゆるキャラブーム」が起こりました。かつては大スターが憧れを集めていましたが、庶民的なアイドルが人気を得ているように、身近で一人ひとりが主人公という価値観がデザインにも反映されるようになりました。

平塚市の地産地消キャラクターに見る特徴

 神奈川県平塚市には「地産地消」の促進を目的とした2種類のキャラクターがいます。農産物のPRを行う「ベジ太」という犬のキャラクターと、漁協のPRキャラクターである猫をモチーフとした「ひらつかタマ三郎」です。「ベジ太」は地図で見る平塚市の形が犬に似ていることから犬を連想して、平塚市で採れる5種類の野菜を背負っています。市内小学校の学校給食では月に1回「ベジ太の日」を設け、ベジ太型のパンと平塚の野菜を使ったメニューが登場します。平塚市の子どもはベジ太に親しみながら育っていくわけです。「ひらつかタマ三郎」は猫ですが、漁師の親父さんをイメージしたワイルドなルックスが特徴です。平塚市で漁業の活動をしていること自体、市民でも知らない人が多いため、インパクトのあるユニークなキャラクターを通じてその認知普及に努めています。

人々を巻き込むプロモーションもデザイン

 こうしたキャラクターは、人々の交流によって性格付けされていくことに特徴があります。さらに現在では、人々がキャラクターを育ててストーリーをつくっていく時代です。どうやって人々を巻き込んでいくかというプロモーションを計画し、環境や空間のデザインを含めた総合的な取り組みを考えることが重要になってきているのです。

参考資料
1:平塚市の地産地消キャラクター

この学問が向いているかも エンターテイメントデザイン学

東海大学
教養学部 芸術学科 教授
池村 明生 先生

先生の著書
メッセージ

 デザインは幅広いものですが、私が担当しているエンターテインメントデザインコースでは、学生が平塚市の漁協PRキャラクター「ひらつかタマ三郎」をデザインしました。プロモーション活動も含めて考えて、地元のキャラクターとして活躍しています。
 人を巻き込んで楽しませたい、面白がらせたいというあなたはデザインに向いていると言えます。特に東海大学では、総合大学という大きな枠組みの中でデザインを考えていきますので、いろいろな人と関わりながら発想していくことができます。

先生の学問へのきっかけ

 子どもの頃からものづくりが大好きでした。
 芸術大学に進学する際、ものづくりのプロセスをより大きい成果にしていくためにはどうしたらいいかを考え、デザインを学べば実現できるのではないかと思い、デザイン専攻に進みました。環境や空間のデザインを手がけるときには、実現するのに数年かかることもありましたが、そこに面白みを感じました。
 その後、専門の事務所に入りパブリックアートのコンサルティングや、市民参加型のアートプロジェクトを計画する仕事を行いました。そこで「人を巻き込む」デザインの面白さを実感しました。

先輩たちはどんな仕事に携わっているの?

漫画家/制作会社グラフィックデザイン、企画/ファッションメーカー企画販売/ゲーム制作会社デザイン/市役所職員/流通企業一般社員など

大学アイコン
池村 明生 先生がいらっしゃる
東海大学に関心を持ったら

 東海大学は、全国のキャンパス(湘南・代々木・高輪・清水・伊勢原・熊本・阿蘇・札幌)に19学部75学科・専攻・課程を擁する総合大学です。「文理融合」の教育理念のもと、副専攻制度として、主専攻はもちろん主専攻以外の興味のある分野についても自由に学べるカリキュラムを用意しております。
 文系・理系の枠にとらわれない教育によって、柔軟な思考力とバランスのとれた総合力を身につけます。

※夢ナビ講義はそれぞれの先生の見解にもとづく講義内容としてご理解ください。

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