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聖徳大学短期大学部の教員による講義

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子どもの特性を知って不慮の事故を減らそう

子どもの成長・発達と不慮の事故との関係

 日本における0歳を除く子どもの死因で常に1位もしくは2位になっているのが、不慮の事故です。年齢や調査年によっては25%近くにのぼる場合もあります。年齢が上がると不慮の事故による死亡が増えるのは、成長するにつれて動く範囲が広がり、事故に合う確率が増えるからです。例えば、物がつかめるようになるから誤飲、ハイハイや自分で動けるようになるから、転落や交通事故などの危険が出てきます。

大人では気づきにくい子どもの体形や特性

 あなたは、赤ちゃんや保育園、幼稚園の頃の記憶がありますか? 4頭身ぐらいで生まれた赤ちゃんは、2歳になって5頭身になりますが、頭の割合は大きく重いものです。また身体の重心の位置は大人に比べ高く、年齢が小さいほど不安定なのです。つまり子どもがベランダから上半身を乗り出せば、簡単に落下してしまう危険性があるのです。
 また、視野が狭いのも子どもの特徴です。6歳ぐらいの視野は水平方向で90度、垂直方向で70度ぐらいしかありません。大人は水平方向が160度、垂直方向120度ぐらいですからその違いは明らかです。道路の反対側に親や親しい人がいた場合に、飛び出して車に衝突してしまうのは、子どもの心理や身長による視線の違いだけではなく、ものを見る視野の広さの違いにも起因しているのです。

子どもの特性を理解すれば事故は減らせる!

 こうして考えてみると、子どもには大人とは違う特性があることがわかります。しかも、私たちが普段生活している世の中にあふれている品物は、大人に便利に作られた物が多く、子どもに優しい視点で作られた品物は限られています。そのため、子どもの事故を防ぐことが、なかなか難しいのです。しかし、子どもよりも視野が広く、力を持っている私たち大人が、子どもたちの危険を察知し、防いであげることは可能です。親だけでなく、社会全体で子どもを護る気持ちが、今求められています。

この学問が向いているかも 保育学


保育科  教授
小櫃 芳江 先生

先生の著書
先生がめざすSDGs
メッセージ

 私の担当は、子どもの保健で、子どもたちが健康に生活するために必要な知識と技術を学んでいく科目です。子どもは大人のミニチュアではありません。子どもは、未成熟ですが絶えず成長・発達しています。ですから病気にもなるし、ケガもします。授業では、子どもの特性について考えながら、保育園などの現場で、必要とされる病気の知識や事故の予防について実技も交えて学んでいきます。あなたも一緒に学びませんか。

先生の学問へのきっかけ

 小児保健の専門家です。現在は、短期大学で保育士や幼稚園教諭をめざしている学生の指導にあたっています。
 私は、もともと看護師でした。中学2年生の時に、祖父の看病で通っていた病院で働いていた看護師さんにあこがれて、看護師の道に進んだのです。看護師になって配属されたのが、産科と小児科で、約10年間勤めました。ですから、子どもの健康や成長・発達については、医学的な知識を持っています。
 その後、大学の先生になり、今までに1万人以上の保育者を送り出してきました。

※夢ナビ講義はそれぞれの先生の見解にもとづく講義内容としてご理解ください。

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