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講義No.07759

スポーツニュースの裏側に、社会が見える!

「スポーツ」と「お金」の関係

 テレビや新聞では、世界を舞台に華々しい成績を上げたスポーツ選手が紹介されています。実は、選手の競技成績は、個人の能力や努力はもちろんのことですが、日本水泳連盟といった各競技のまとめ役となる組織(スポーツ統括団体)の行動からも大きな影響を受けています。
 それは、こういった団体がお金をかけて選手強化のための環境を整えているからです。野球のようにプロ化していたり、高成績を上げて社会から注目を集めるような競技では、スポンサーシップによる支えがあり、資金が入る仕組みができています。一方、マイナー競技では、そういった環境が整っていないので、スポーツ統括団体は、環境整備のために企業経営のような戦略的なマネジメントを行う必要があります。

アメリカのスキー連盟の成功事例に学ぶ

 では、どのような組織が望ましいのか、海外の先進事例から見てみましょう。アメリカには「全米スキー・スノーボード連盟」というスポーツ統括団体があります。アメリカでは、日本と同じくスキーはマイナー競技です。しかし、2010年のバンクーバーオリンピックで、アメリカは世界最多のメダルを獲得しました。なぜ良い成績を出せたのでしょう。
 実は、全米スキー連盟は1994年に財政破綻し、競技力もどん底になりました。しかし1996年に新しい責任者が就任し、経営学の理論にのっとった組織運営で資金集めに成功し、選手強化をはかり、それが実を結んで多くのメダルを獲得するまでに至ったのです。

競技人口増加のための取り組み

 競技が活発になるためには競技人口が増えることも重要です。未来の優秀な選手が最初に競技に触れるのは地域のクラブです。そこで、全米スキー連盟はクラブ制度を築きました。さらに選手のセカンドキャリアを見据え、連盟が大学と提携し、海外遠征が多くても学位が取れるようにするなど、教育制度も充実させました。このように競技成績向上の裏側にはスポーツ統括団体の環境整備の取り組みがあったのです。


この学問が向いているかも スポーツマネジメント学

阪南大学
流通学部 流通学科 教授
加藤 清孝 先生

メッセージ

 自分はプレーしないけれど、スポーツが好きだという人も、スポーツを通じて社会を知ることができます。
 「なぜ巨人は強いのか」「サッカーはどのように始まったのか」「なぜドーピングは減らないのか」など、スポーツは経済、メディア、教育、国際関係などさまざまな分野と関わりがあります。スポーツニュースの裏側にある「なぜ」に視点をおいて、あなたの興味のある分野を探究してみませんか。

先生の学問へのきっかけ

 スポーツマネジメントを研究することになったきっかけは、小学校で始めたアルペンスキーです。長くスキーに関わっていきたいと、将来コーチになることをめざしてスポーツ系の大学に進学しました。
 卒業後、高校の教員としてスキー部の監督を務めると共に、全日本のジュニアチームのコーチもしました。その後、スポーツマネジメントを学ぶためにアメリカに渡り、スポーツには裏方の役割もとても重要だと改めて気づいたのです。現在は、競技を支える組織のあり方について、内外の事例を調査・研究しています。

先輩たちはどんな仕事に携わっているの?

プロサッカークラブスタッフ/リゾート開発営業/住宅メーカー営業/警察官

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加藤 清孝 先生がいらっしゃる
阪南大学に関心を持ったら

 阪南大学の特徴。それは、ビジネス、観光、国際交流、ファッション、スポーツetc・・・。あらゆる分野において、現場で学ぶ機会が多いことです。大学の外に出て、ココロとカラダを動かしながら学ぶ。業界で活躍するプロを講師として大学に迎え、刺激を受けながら学ぶ。社会に出て、社会と関わりながら、さまざまなチャレンジを繰り返すから、社会に出ることが楽しみになってくる。「就職に強いキャリア教育を実践する大学」です。

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