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講義No.07717

社会学から見る、「少子化」と「恋愛・結婚」

恋愛・結婚から遠ざかる未婚者たち

 社会問題になっている「少子化」は、未婚化・晩婚化、結婚している夫婦から生まれる子どもの数の減少という2つの原因から起こっています。その背景には、人々の心理、社会の経済状況や政策などさまざまな要素がかかわっています。内閣府による「結婚・家族形成に関する意識調査」(2014年12月~2015年1月実施)では、恋人がいない未婚者に「今、恋人が欲しいですか?」と尋ねたところ、「いいえ」という答えが約4割で、その理由は「恋愛が面倒」が約5割でした。未婚者全体では、約3割が「無理して(結婚を)しなくても良い・結婚しなくて良い」と答えています。これらの結果から、恋愛に対する「草食化」や、結婚を先延ばしにしている傾向がみえてきます。

子どもを産むことに踏み切れない子育て世代

 経済面では、若者層における非正規雇用者の増加が考えられます。子育ての不安要素について、未婚・既婚の6割以上が「経済的にやっていけるか」を挙げています。昔に比べて子どもの数が少なくなっても、親の大変さは変わりません。特に専業主婦は、閉鎖的な空間で赤ちゃんと長時間向き合う「密室育児」によってストレスを感じる割合が高いというデータも発表されています。「子育ては大変」という心理も、子どもを産むことに踏み切れない要因と考えられます。

生活者の変化に追いついていない日本社会の構造

 日本は、生き方の自由度が高まり、選択肢も多様化しています。みずから人生設計をすることが求められる一方、それに対応する社会構造は旧体制のままです。妻も働こうとしても、子どもを保育所に預けるのもままなりません。夫の労働時間は長く、なかなかイクメンにはなれません。自治体では少子化対策として、地域の特性を生かした婚活に取り組んでいるところもあります。現場でのヒアリングや生活者の実態データなどを通して、社会により良い方向を示すのも社会学の役割なのです。

社会学から見る「少子化」と「恋愛・結婚」

夢ナビライブ2016 大阪会場

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少子化が起こったのはなぜ?

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子育ての不安要素

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この学問が向いているかも 社会学

桃山学院大学
社会学部 社会学科 准教授
村上 あかね 先生

先生の著書
メッセージ

 社会学は、あなたが高校で学んできた社会科とはすこし違います。社会学は主に現代社会が抱える問題を考察していく学問です。身の回りの疑問から出発し、データを収集・分析したり、現地でヒアリングしたりすると、思いがけない発見にたどりつく面白さがあります。そのプロセスには、多くの驚きや達成感、出会いもあります。好奇心をもって「なぜだろう?」と物事を観察し、自由な視点で「なるほど!」と面白がれるなら、ぜひ私たちと一緒に探究していきましょう。

先生の学問へのきっかけ

 枠にとらわれない自由さ、脱・常識的な見方に面白さを感じたのがきっかけで社会学の研究をするようになりました。特に「階層」や「格差」、「ジェンダー」という言葉を知ったときは、「なるほど!」というスッキリ感と共に、モノの見方がガラリと変わるほどの衝撃を受けたのです。
 そして、人生は個人のやる気や努力の問題だけではなく、その人の家族や生まれた時代などで決まる部分も大きいことに気づき、このような社会の仕組みを考えていくことを、今も研究テーマとしています。

先輩たちはどんな仕事に携わっているの?

高校教員/警察官/金融機関事務職/メーカー営業販売職など

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村上 あかね 先生がいらっしゃる
桃山学院大学に関心を持ったら

 大学4年間は、実社会で活躍する前の最終教育期間です。実社会で問われるのは、解決すべき課題を見出し、その課題を具体的に解き、そして実行する力です。この課題解決と実行のためには物事の本質を見抜く力を自らが獲得していかなければなりません。
 桃山学院大学は「自ら学ぶ力」をはぐぐむ大学。勉学、クラブ活動、ボランティア活動、海外研修、キャリア支援など、学生が自身の能力を自覚し、4年間で磨き上げていくための環境整備に力を入れています。
 みなさんも桃山学院大学で「自ら学ぶ力」を身につけませんか。

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