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講義No.07656

「聞く、話す、食べる」のスペシャリスト「言語聴覚士」

「聞く、話す、食べる」のスペシャリスト

 言語聴覚士は、聞こえやことば、コミュニケーション、飲み込みに障がいのある人たちを支援する「聞く、話す、食べる」のスペシャリストです。言語聴覚障害には、聴覚障害、脳卒中や事故による失語症、ことばの発達の遅れ、声や発音の障害、嚥下(えんげ:飲み込み)障害など、さまざまな種類があります。乳幼児から小児、成人、高齢者まで、幅広い年齢層を対象とする仕事です。1997年に、リハビリテーション医療の専門職として国家資格が成立しました。2015年現在、全国に約2万5千人の有資格者がおり、医療や保健、福祉、教育の現場で活躍しています。

子どもの難聴にも最新の技術で対応

 例えば、聴覚は、コミュニケーションの窓口、社会との接点です。聴覚の働きに支障をきたすと、聞こえが低下するとともにコミュニケーションや情報の障がいがもたらされます。また、ことばの発達にも聴覚が重要な役割を果たしているため、先天性の難聴では日本語の習得に影響が生じます。15年ほど前までは2歳頃になって難聴とわかる例も多かったのですが、現在では新生児聴覚スクリーニングが普及して、難聴を早期に発見し早期から支援できるようになりました。補聴器や人工内耳の調整も言語聴覚士の仕事です。手話などの視覚的手段も活用しながら、豊かなコミュニケーションを育てていきます。

心理面も含めた総合的なアプローチが必要

 言語聴覚士は、聞こえやことば、コミュニケーション、飲み込みに障がいのある人の生活や人生に向き合い、どんな工夫ができるかを考えます。心理面も含めた総合的なアプローチが求められ、やりがいのある奥が深い仕事です。国家資格取得までには、専門の言語聴覚障害学に加えて、医学、言語学、心理学、社会福祉学など多くの勉強が必要ですが、文系・理系を問わずチャレンジできて、社会的なニーズも非常に大きい職種だといえます。

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この学問が向いているかも 言語聴覚障害学、心理学、社会福祉学

九州保健福祉大学
保健科学部 言語聴覚療法学科 教授
倉内 紀子 先生

先生の著書
メッセージ

 あなたは、「ことば」や「コミュニケーション」に興味はありますか?  「将来、人の役に立つ仕事をしたい」という気持ちはありますか?  両方とも「Yes」なら、言語聴覚士が向いているかもしれません。
 言語聴覚士は、ことばやコミュニケーションに障がいがある人たちと向き合い、どんな工夫をすれば、その人の生活がより豊かになるかを考える仕事です。コミュニケーション能力はもちろん、想像力や共感する力が大切なので、今のうちから、いろいろな本を読んでおくといいと思います。

先生の学問へのきっかけ

 大学では心理学を専攻し、卒業論文のテーマとして言語心理学を選びました。「ことばとは何か」にとても興味があったからです。卒業後、一般の会社に就職しましたが、どうしてもことばやコミュニケーションに関わる分野に進みたくて、仕事を辞めて言語聴覚士の養成課程に入学しました。当時は全国的にも言語聴覚士の数が少なく、同じ道をめざす仲間たちと一生懸命勉強したのが思い出です。「ことばを失うとはどういうことか」という問題意識から最初は失語症に関心がありましたが、その後、聴覚障害学を専門にすることになりました。

先輩たちはどんな仕事に携わっているの?

大学病院/総合病院/リハビリテーションセンター/介護老人保健施設/訪問リハビリテーション施設/発達支援センター/療育通園施設/児童相談所/特別支援学校など

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倉内 紀子 先生がいらっしゃる
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 九州保健福祉大学には、社会福祉学部、保健科学部、薬学部、生命医科学部があり、「学生一人ひとりの持つ能力を最大限に引き出し引き伸ばし、社会に有為な人材を育成する」という建学の理念のもと、医療、保健、福祉分野の高度な教育研究を行っております。これらは各種国家試験の高い合格率と高い就職率につながっています。また、宮崎県延岡市との公私協力方式により創設された地域密着型大学であり、地域社会の学術や文化活動、地域市民の方の生涯教育の拠点としての大きな役割も担っています。

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