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講義No.07641

意味のない「データ」から意味のある「情報」を読み取る「統計学」

データから情報を取り出す道具

 「データ」という言葉は、子どもから大人までが知っている言葉です。しかし「データとは何か?」と聞かれると、ほとんどの人はその意味を明確には答えられません。「データ」そのものを定義するなら、「見るもの聞くもの触るもの、その人が知覚するものすべてがデータである」と言うことができますが、それ自体に意味を持つわけではありません。データを活用するには、そこから意味のある「情報」に変換する必要があります。この時に使う道具が「統計学」です。統計学は「データから情報を取り出す道具」というわけです。

あなたも気づかずに統計学を使っている

 ライバルの校内マラソン大会の成績が前々回30着、前回17着、今回8着であったとします。するとあなたは「あいつ調子上げてきてるなあ」と考えたりしませんか。でも、なぜ「調子が上がった」と感じるのですか。データは30、17、8と単なる数字の羅列なだけではないですか。
 友だちが「マンガ5000冊持っている」と言っていたら、おそらく「すごい!」と思うでしょう。でも、「マンガ5冊持っている」という言い回しとほとんど変わらないはずなのに、なぜ「すごい」と思うのでしょうか。データは「5000」と「5」という数字だけです。どうして5000冊は「すごい」のでしょうか。
 このような感覚の背後に実は「統計学」が使われていたりします。

大切なのは統計学的な思考の仕方

 このように無意識の中にでも使われる「統計学」ですが、意識して使うことができれば非常に強力な武器となります。「統計学」は数学の上に成り立つ学問ではありますが、数学だけできても「統計学」は扱えません。重要なのは、統計学的なものの考え方です。あやふやなデータの中からより質の高い情報を見出せるよう突き詰めて考えていくことが大切です。そのプロセスそのものが「統計学」であると言えるのです。


この学問が向いているかも 統計学

東海大学
経営学部 経営学科 教授
田畑 智章 先生

メッセージ

 「統計学」という言葉を数学の授業などで聞いたことがあると思いますが、実は社会や人間など混沌としていて不明瞭な状況に対して明確にしてくれるとても大事なツールなのです。しかし、100%明確にしてくれるわけではありません。真実を知るためには、最後に「想像力」を使わなければいけません。数字を使うから「統計学は数学に長けている人でないと理解できない」と思われやすいのですが、数学ができても想像力のない人は統計学を扱うことはできません。そんな不思議な学問である統計学について、一緒に学んでみませんか?

先生の学問へのきっかけ

 中学や高校の頃は数学が好きだったのですが、物理が苦手だったので、文理選択では文系を選びました。でも、実は英語と国語も苦手だったのです。大学では社会科学部でシステム論を研究していたのですが、大学院に進む時に、教授から「君は理系っぽい考え方をするから理系に行きなさい」と、理系の大学院に行くことを勧められました。
 文系だったけれど理系っぽい考え方をする、そんな私の専門が、「統計学」です。統計学は、世の中に無数に存在するデータの中から情報を取り出す道具だと考えています。

先輩たちはどんな仕事に携わっているの?

経営コンサルタント/銀行/システムエンジニア/リサーチャーなど

大学アイコン
田畑 智章 先生がいらっしゃる
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 東海大学は、全国のキャンパス(湘南・代々木・高輪・清水・伊勢原・熊本・阿蘇・札幌)に19学部75学科・専攻・課程を擁する総合大学です。「文理融合」の教育理念のもと、副専攻制度として、主専攻はもちろん主専攻以外の興味のある分野についても自由に学べるカリキュラムを用意しております。
 文系・理系の枠にとらわれない教育によって、柔軟な思考力とバランスのとれた総合力を身につけます。

※夢ナビ講義はそれぞれの先生の見解にもとづく講義内容としてご理解ください。

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