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立正大学の教員によるミニ講義

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経営は、人間心理に合わせた「戦略」作りが成功のカギ

価格によって人の心は揺らぐ

 経営学は、会社などの組織を継続させるにはどうすればいいかを考える学問です。経営学を考える際に重要になるのが人間の心理です。人間の心理は揺らぎやすく、他人や環境によっても左右されやすい、非常にもろいものです。1000円などのキリがよい値段よりも980円にしたほうが売れるといった「端数価格」は、普段の生活で目にする典型的な例です。高級品などは逆に高いほうが売れることもあります。ある企業では車名を変えて価格を倍にすることで、高級車としての地位を確立しました。この背景には、価格が高いものは品質も高いという思い込みがあるためで、こうした戦略による値段のつけ方は「威光価格」とも呼ばれます。

物を売るにはサービスや仕掛けが必要

 物を売るためには、サービスも重要です。東京ディズニーリゾートでは、来園客に気持ちよく過ごしてもらい、再び来園してもらえるように、さまざまな仕掛けが隠されています。重要なのが非日常感に浸ってもらうことです。そのために、荷物の搬入など日常を感じさせるバックステージを見せないように厳重な管理がされています。また、キャストと呼ばれる従業員の細部にまで気を配ったサービスにも驚かされます。さらに行列の並ばせ方を工夫し、適度な混雑状態に調整することも行われています。また訪れたいという心理を作る仕掛けがあってこそ毎年来場者の数が増えているのです。

売るための「戦略」が重要な時代に

 こうした売るための仕掛けは社会現象になることもあります。ルーズソックスやその後に流行した紺のハイソックスは、靴下メーカーがファッションリーダーの心理をたくみに利用して、意図的にブームを作ったものです。昔、経営は消費者のニーズを調査し、それに合った商品やサービスを提供することが成功のカギだと言われていました。こうした研究や調査はもちろん重要ですが、現代では人間の心理をうまく利用した値段やサービスを工夫し、売れる仕掛けを作る「戦略」作りのほうが、経営上、効果が高い時代になってきています。

テーマパークに見る経営学

この学問が向いているかも 経営心理学


経営学部 経営学科 教授
佐藤 一義 先生

先生がめざすSDGs
メッセージ

 経営学は私たちにとって非常に身近な学問です。ユニクロ、トヨタ、アップル、ソニーなど、私たちが普段使っている製品を作っている会社には、すべて「経営」という活動があります。
 立正大学経営学部では、いろいろな会社の社長や部長を呼んで、経営に関する実際の話を聞いたり、テレビ局と組んでCMを製作したり、海外でのインターンシップ体験などを通して、教科書や本だけでは学ぶことができない貴重な経営学の学び体験をすることができます。私たちと一緒に学んでみませんか。

先生の学問へのきっかけ

 「経営と人間心理の関係」について研究しています。経営学に興味を持ったのは、大学生になってからです。広告代理店のアルバイトで、イベント会場などに行き、セールスプロモーションの仕事をしたことがきっかけでした。ゴジラの着ぐるみに入るといった肉体系の仕事から、アメリカにある同じ業種の会社を視察するといった大きな仕事まで、いろいろ経験しました。その後、大学院で出会った恩師の影響で、「経営と人間心理との関係」について研究するようになりました。

先輩たちはどんな仕事に携わっているの?

製造業営業/金融業営業/小売業マーケッター/情報システムエンジニア/ブライダル企画/官公庁事務/税理士

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