社会福祉学
社会福祉学部 社会福祉学科 教授
蟻塚 昌克 先生

社会福祉学科がめざす「ソーシャル・インクルージョン(社会的包摂)」とは、社会を変えていく社会福祉の大切な考え方で、日本社会が持続可能性を持つために必要なものです。「いじめ」「差別」「排除」は繰り返していると社会の分裂につながります。誰もが社会の中で働き、定位置を確保し自己実現できる社会を作ることが課題です。衣食住だけでなく、人間の尊厳の保持、人とのつながり、社会への参加などが実現できる「society for All」、すべての人の社会のためには「新しい貧困」の発見・支援も大事だと考えています。

大学院までは経済政策を研究していましたが、その知識を実践的に生かすためにはどういう選択肢があるかと考えた時に、日本の社会の現状を見て、社会福祉の道を選びました。初めは福祉の分野で、経済政策の専門知識を生かすためにシンクタンクなどで働いていましたが、厚生労働省から声がかかり、霞が関で社会福祉専門官として働くことになったのです。担当する業務には社会との関わりが深いものが多く、現場を知る人の知識を生かして業務に携わっていました。今は福祉学原論という、社会福祉とは何かという概論を教えています。

社会福祉士、精神保健福祉士、特別支援学校教員として社会福祉施設、地方自治体、教育、医療分野などの専門職
3分のプレゼンテーション動画 夢ナビTALK