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立正大学の教員による講義

関心ワード
  • ソーシャルワーカー、
  • 社会福祉、
  • 法律、
  • 政策、
  • 地域社会、
  • つながり、
  • 支援、
  • 社会

「すべての人が生きやすい社会」をどうやってつくる?

法律や社会の資源を活用した実践的な支援

 ソーシャルワーカーは、さまざまな問題を抱えた人の支援にあたります。ソーシャルワーカーの仕事は社会の仕組みを利用して、その人がその人らしく社会の中で暮らせるよう支援をすることです。具体的には法律や政策、制度に対する正しい知識を身につけた上で、人間の尊厳を大切にして相手の状況に合う形でそれらを組み合わせて活用します。児童手当などの「社会的資源」を有効に活用する援助技術が必要とされるのです。

地域との連携で、人が生きやすい社会に

 ソーシャルワークの対象には、ホームレスやゴミ屋敷に暮らして近所とトラブルを起こしている人など、地域社会から孤立した人たちも含まれます。ソーシャルワーカーは、こうした人と社会との調整をします。話を聞くと、地域の人たちとうまく関係を結べないのは、発達障がいや認知症が原因の場合もありますし、失業などで生きる力を見失って無気力になっている場合もあります。そうした人々が周囲の人たちと正常なつながりを結べるよう支援し、前向きな力が引き出されて問題が解決し、地域の人たちも安心して関係を結べるようになることをめざしていきます。

人が排除されることのない社会づくりに向けて

 ヨーロッパでは収入や宗教、生活習慣の違いから差別され、必要な社会的サービスを受けられない人たちがいて、それがテロの原因にもなっています。実は日本のいじめも同様の問題をはらんでいます。つまりみんな同じであるという等質化した学校といった集団の中では、相互監視、相互拘束が強くなるのです。大切なのは、人には他人と異なる権利があり、一人ひとりがかけがえのない存在であるということです。
 社会的に弱い立場の人たちが自分の居場所を見つけ、社会のつながりの中に戻れるよう支援をすることで、人として生きやすい社会をつくることが、今後の社会福祉の大事な役割となるでしょう。

この学問が向いているかも 社会福祉学


社会福祉学部 社会福祉学科 教授
蟻塚 昌克 先生

先生がめざすSDGs
メッセージ

 社会福祉学科がめざす「ソーシャル・インクルージョン(社会的包摂)」とは、社会を変えていく社会福祉の大切な考え方で、日本社会が持続可能性を持つために必要なものです。「いじめ」「差別」「排除」は繰り返していると社会の分裂につながります。誰もが社会の中で働き、定位置を確保し自己実現できる社会を作ることが課題です。衣食住だけでなく、人間の尊厳の保持、人とのつながり、社会への参加などが実現できる「society for All」、すべての人の社会のためには「新しい貧困」の発見・支援も大事だと考えています。

先生の学問へのきっかけ

 大学院までは経済政策を研究していましたが、その知識を実践的に生かすためにはどういう選択肢があるかと考えた時に、日本の社会の現状を見て、社会福祉の道を選びました。初めは福祉の分野で、経済政策の専門知識を生かすためにシンクタンクなどで働いていましたが、厚生労働省から声がかかり、霞が関で社会福祉専門官として働くことになったのです。担当する業務には社会との関わりが深いものが多く、現場を知る人の知識を生かして業務に携わっていました。今は福祉学原論という、社会福祉とは何かという概論を教えています。

先輩たちはどんな仕事に携わっているの?

社会福祉士、精神保健福祉士、特別支援学校教員として社会福祉施設、地方自治体、教育、医療分野などの専門職

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