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講義No.07517

新しい道徳教育が始まる ~「考える道徳」「議論する道徳」~

道徳が変わる!

 学校教育では学力(知)・心(徳)・身体(体)を育てます。心の教育を担当するのが道徳教育です。これまでも、教材などを読んで話し合う授業が週1回行われるとともに、学校のすべての活動で道徳教育は行われていました。しかし、これまで道徳は教科ではなく「領域」という位置付けだったのですが、平成30年以降は「特別の教科の道徳」としてスタートすることが決まりました。教科書もつくられます。改正された学習指導要領では、これまでより、「考える道徳」「議論する道徳」への転換が求められているのです。

実感ある活動と合わせたプログラムの開発研究

 今までの道徳は、教材を読んで主人公の心情を確認するだけで終わる授業が多いという課題がありました。また、道徳的な良さを知っているだけでは、自分のもの・生き方にならないという難しさもあります。そうした課題を受けて、教えこむのでなく、道徳的な価値について自分で導き出すことができるように授業を工夫しようというのが、これからの方針です。
 例えば、タンポポの根が地中深くまで伸びていることは知っていても、掘ってみたことはないということがあります。実際に掘ってみると、本当に手が痛くなるまで深く根っこが入っており、その時に「命ってすごいな」と実感できるでしょう。これまで実践されてきたこのような活動を、新しくなる道徳の授業に合わせて効果的にみんなで考えるようなプログラムにしていく研究も進められています。

子どもの変容を見取る力を磨く

 心の成長は学習をしたからといってすぐに表れるものではありませんが、着実に育ちます。ある程度の期間、学習を積み重ねることで「前はこんな様子だったけれど、今はこんなことを考えたり、行動したりするようになった」と子どもの変容を見取っていくことが評価にもつながっていきます。道徳教育では「これができる」「あれができる」といったことだけを見るのではないので、教師には子どもの変容や言動に対する敏感さや見取る力を磨いていくことが求められるのです。

心をどのように育てるか ~道徳教育って何?

夢ナビライブ2016 名古屋会場

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道徳性の発達の基準

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道徳授業の面白さ

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道徳教育から育まれる心

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この学問が向いているかも 教育学

関西福祉大学
発達教育学部 児童教育学科 講師
新川 靖 先生

メッセージ

 教師は子どもの成長に携わるとてもやりがいのある仕事です。子どもは学力がついたり、身体が大きくなったりするだけではなく、「心」も成長します。心の教育として学校で行われる道徳教育は、週1時間の道徳授業を要(かなめ)としてすべての教育活動の中で進められます。「心」は、授業を受けたり体験をしたりすれば、目に見える変化がすぐに表れるというわけではありませんが、着実に育っていくものです。その「心」を育てるためには、どのような道徳教育や道徳授業をしたらよいのでしょうか。一緒に考えてみませんか。

先生の学問へのきっかけ

 「子どもが成長していく姿を見る」のが楽しいと感じたことで、「教師をめざそう」と思い、小学校の教師になりました。そして、いろいろな授業を通して、実際に子どもたちと接していくうちに、教師としての技術や教育内容、人間としてどうあるべきかなどについても考えるようになったのです。その後、教育委員会で働く機会があり、新人の教師たちの一年間にわたる研修に携わるという経験もしました。それがきっかけとなって、教師をめざす大学生に、教育の面白さや厳しさ、難しさを伝えていく教員養成・研究の道へ入りました。

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新川 靖 先生がいらっしゃる
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 関西福祉大学は、福祉・教育・保育・看護・スポーツに関わる高いレベルの学術研究と人材養成を通じて、全ての人々が、それぞれの発達段階を「こころ豊かに生きる」ことのできる社会の実現をめざしています、開学以来、少人数教育による、温かい人間的な交流や地域との連携を通して、専門的知識や技術だけでなく、優しさや思いやりといった豊かな人間性を重視し、人の想いにしっかり応えていくことのできるスペシャリストの育成に力を入れています。また、多様な学生を受け入れる、充実した入試制度を構築しています。

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