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講義No.07510

ソーシャルメディアから見える「イマドキ育児ママ」の情報ニーズとは?

悩める育児ママの「インターネット井戸端会議」

 核家族化が進み、隣近所との付き合いが薄いマンションでの子育てなど孤立しがちな環境で、現代のお母さんたちは慣れない育児に不安がいっぱいです。ネット上の「育児ママ」を対象としたソーシャルメディア(SNS)には何百万人というお母さんが登録し、昔の井戸端会議のようにさまざまな育児の悩みを相談したり助言しあったりしています。この膨大な書き込みデータを分析すれば、育児情報のニーズが浮かび上がり、看護師や助産師、保健師、保育士など、子育て支援の専門職にとって、大変役立つ分析資料となります。

子どもの発達段階により異なる情報ニーズ

 1歳未満の子どもを持つお母さんたちが1年間に書き込んだ30万件を超える発言を分析すると、「こんなことを教えてほしい」という情報ニーズは子どもの発達段階によって違うことがわかりました。生後6カ月までは授乳の悩みが圧倒的で、母乳での子育てがベストという「母乳神話」にとらわれ悩むお母さんの姿が浮き彫りになりました。また、社会情勢によって制度の変わることがある予防接種については、正確な情報をできるだけ早く得たいという焦りがみられます。1歳を過ぎると、言葉の発達やトイレトレーニングへの不安が目立ちます。

リアルの場でもお母さん同士をつなぐために

 乳幼児の世話で外出もままならないお母さんたちにとって、家に居ながらたくさんの人と交流できる育児ソーシャルメディアは「みんな同じ悩みを抱えているんだ」と安心できる場であり、すぐに役に立つ貴重な情報の宝庫です。半面、顔が見えないネットでは他者の発言がキツく感じられ、子育てに不安なお母さんが傷つくこともあります。
 これからの子育て支援の専門職には、育児ソーシャルメディアにも関心を寄せ、彼女たちの情報ニーズを的確にとらえる視点が必要です。そして乳児健診や子育てイベントなどの場で、リアルにお母さん同士をつないでいくサポーターの役割が望まれているのです。

ネット利用による子育てママの情報ニーズ

夢ナビライブ2016 名古屋会場

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サザエさんの家庭からみる現代の子育ての問題

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お母さんたちの情報の取捨選択の重要性

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講義を視聴する(1分 その3)

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講義を視聴する(30分)

この学問が向いているかも 看護学、母性看護学

関西福祉大学
看護学部 看護学科 准教授
井田 歩美 先生

メッセージ

 現代のお母さんたちは、多くの疑問や不安を抱えながら子育てをしています。あなたが生活の中で「これが知りたい」「ちょっと困ったな」と思った時にスマホで検索したりするように、多くのお母さんたちもインターネットやソーシャルメディアで育児情報を得ています。インターネットでの「子育てママ」の発言を助産師の視点で分析し、浮かんできた育児情報ニーズと子育て支援について学んでみませんか。将来の親となる女子高校生にも男子高校生にも、きっと役立つはずです。

先生の学問へのきっかけ

 看護師、また助産師として出産や育児を研究しています。もともとは教師になりたかったのですが、身内に看護師がいたことがきっかけで看護の道に進みました。
 あるとき、自分の病気のために赤ちゃんに母乳をあげられずに悩むお母さんの姿を見て「出産や育児はお母さんたちにとってハッピーなことばかりじゃない」と気づきました。現代は「子どもをどう育てたらいいかわからない」「自分はダメな母親なんじゃないか」と悩む若いお母さんが増えていると感じ、お母さんたちに寄り添う看護が必要だと痛感し、助産師の資格を取りました。

先輩たちはどんな仕事に携わっているの?

看護師/助産師

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井田 歩美 先生がいらっしゃる
関西福祉大学に関心を持ったら

 関西福祉大学は、福祉・教育・保育・看護・スポーツに関わる高いレベルの学術研究と人材養成を通じて、全ての人々が、それぞれの発達段階を「こころ豊かに生きる」ことのできる社会の実現をめざしています、開学以来、少人数教育による、温かい人間的な交流や地域との連携を通して、専門的知識や技術だけでなく、優しさや思いやりといった豊かな人間性を重視し、人の想いにしっかり応えていくことのできるスペシャリストの育成に力を入れています。また、多様な学生を受け入れる、充実した入試制度を構築しています。

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