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講義No.07507

「体育」っていったいなんだろう?

体育に関する事象について問う体育哲学

 「体育とは何か」「体育科学とは何か」など、体育に関する事象について問う「体育哲学」という学問があります。体育をとりまく環境は、昔からずっと同じかというと、そうではありません。ヒト・モノ・カネ・情報の変化などに対応した、時代に合った体育が必要です。そのため、「問う」ことが必要になってくるのです。

体育とスポーツの歴史

 体育の視点から見ると、「昔、体育にはスポーツはなかった」と言えます。それでは、1920年代の日本の体育はどのようなものであったと思いますか? 当時、体育とは「スウェーデン体操」に代表されるように、「体操」が中心でした。体育はアメリカの概念であったため、日米開戦の1941年には「体錬」などと呼ばれ、武道的要素が強まりました。一方、スポーツについて考えてみると、バレーボールやバスケットボールが誕生したのは1890年代で、サッカーも競技化されたのは1800年代後半です。スポーツ競技が広まるにつれて競い合いたくなり、近代オリンピックが生まれました。
 1912年、日本はオリンピックに初めて参加します。その時、日本はあまりにも世界の中ではスポーツ後進国であることに気づき、学校教育の中に「スポーツ」が取り入れられ始めました。第二次世界大戦後には、スポーツはさらに「教育」に多く取り入れられるようになっていきます。このように「体育」と「スポーツ」は別々に発展していきましたが、相互に関係を深め現在に至ります。

スポーツマネジメントへの活用

 「体育とは何か」について問いかける体育哲学は、スポーツマネジメントに通ずる部分があります。超高齢社会に入った日本では、中高年者の健康増進や生きがいのために、「総合型地域スポーツクラブ」を利用しようとする動きが全国で広まっています。また、最近では、健康な人も通えるフィットネスルームが完備された病院も誕生しています。「人々を幸せにする体育とは何か」を考えることで、人生を豊かにする取り組みを生み出していくことが可能なのです。

きみは体育派か、スポーツ派か?

夢ナビライブ2016 大阪会場

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体育とスポーツは別物

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非労働的活動としてのスポーツ

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遊びとは何か

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この学問が向いているかも 体育哲学、スポーツマネジメント

関西福祉大学
社会福祉学部 社会福祉学科 准教授
高田 哲史 先生

メッセージ

 私の専門は「体育哲学」と「スポーツマネジメント」です。また大学の陸上競技部の顧問と監督もしています。
 スポーツは健康で豊かな人生を送るうえで、なくてはならないもののひとつになっています。多くの人たちがいろいろな目的でスポーツをしていますが、その活動を支援するのが「スポーツ福祉」の分野です。スポーツや福祉に興味があるなら、ぜひ社会福祉学部であなたと一緒に学びたいと思います。

先生の学問へのきっかけ

 小さい頃から遊ぶのが大好きで、暗くなるまで走り回っていました。小学校4年生の時にはすでに50m走は全校でトップでした。そして、大学進学を考えたとき、学校の先生になりたいと思うようになり、教育学部を進学先に選びました。大学卒業後、高校教員になりましたが、途中から体育・スポーツ研究に興味を持ち始め、日本体育学会などで発表していました。そして38歳の時、留学生に選ばれ、国立大学の大学院修士課程で勉学することになったのです。それがとても自分に合っていると感じたことが、研究者になろうと思ったきっかけです。

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高田 哲史 先生がいらっしゃる
関西福祉大学に関心を持ったら

 関西福祉大学は、福祉・教育・保育・看護・スポーツに関わる高いレベルの学術研究と人材養成を通じて、全ての人々が、それぞれの発達段階を「こころ豊かに生きる」ことのできる社会の実現をめざしています、開学以来、少人数教育による、温かい人間的な交流や地域との連携を通して、専門的知識や技術だけでなく、優しさや思いやりといった豊かな人間性を重視し、人の想いにしっかり応えていくことのできるスペシャリストの育成に力を入れています。また、多様な学生を受け入れる、充実した入試制度を構築しています。

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