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講義No.07333

子どもの頃、何して遊んだ? 運動遊びで子どもの体力低下防止

子どもの体力低下を食い止めるには

 幼児期から小学校にかけては、遊びの中で体を動かすことが、神経系も含めた体の発達を促します。しかし現在では、安全重視で子どもが自由に遊べる場所が減り、ゲームや習い事が忙しい状況で、子どもの体力低下が問題です。小学校5・6年生の体力測定値が、1985年をピークに低下傾向が続いています。
 体力がないと授業中の集中力や学習意欲も生まれないので学力低下にもつながります。その子の将来にも関わる問題なので、保護者や保育士、教師が意識的に子どもたちの運動遊びを促していくことが求められています。

遊びの中で「走る・跳ぶ・投げる」

 例えば、幼児期前半では、はったり転がったりの簡単な身体動作だけでも、室内でも体を動かした遊びはできます。幼児期後半や小学校低学年では「鬼ごっこ」など思い切り走る、動くといった体験が大切です。学年が進むにつれて、ルールを工夫したり、高いところに上がる、跳ぶなどの複雑な動作が加われば、遊びを通してさまざまな体の動かし方を身につけることができます。「ボール投げ」のような複雑な動作は、こういった基本的な動きの結果として徐々に取り組んだ方がスムーズに習得できるでしょう。
 また、引っ込み思案な子には、遊びの輪の中に自然に入っていけるよう大人が配慮することも必要です。小学校高学年になると、運動が得意な子とそうでない子の差が出てきます。苦手意識があると運動が嫌いになってしまうので、幼少期から運動遊びを体験することが大切です。

運動にレクリエーションの視点を

 中学校以上では、部活動などで熱心にスポーツに取り組む子と、全く体を動かさない子に二極化していきます。また、記録や勝敗のみを意識した練習が辛くてやめてしまうケースもあります。アメリカなどでは、選手の練習場所以外に、レクリエーションとしてスポーツを楽しむ場所が確保され、好きな時に仲間とスポーツを楽しむ子がたくさんいます。
 日本でも、学校や地域にそのような環境をつくることが、子どもの体力向上にとって理想的なのです。

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この学問が向いているかも 体育学、発育発達学、体力測定評価学

名古屋学院大学
スポーツ健康学部 こどもスポーツ教育学科 准教授
中野 貴博 先生

メッセージ

 子どもやスポーツ、教育に興味がありますか? 私は子どもの頃から多くのスポーツをしてきました。また、子どもたちが楽しくスポーツや運動をしている姿を見るのが大好きです。しかし残念ながら、最近は子どもたちが屋外で元気に遊んでいる姿を見ることが少なくなっています。本来スポーツは楽しいものなので、それをみんなに知ってほしいと思い、教育現場や地域を通して一生懸命活動しています。
 スポーツ好きな人、子どもの笑顔を見るのが好きな人、そして、学校などの教育を通して、これらを発信していきたい人、一緒に活動しましょう。

先生の学問へのきっかけ

 子どもの頃から体を動かすことが好きだったので、大学院から体育学の道に入り、アスリートの体づくりや、体調管理を研究してきました。現在は、保育園、小学校などを学生と訪問し、子どもが一緒に遊びながら体を動かせるプログラムや、体力測定、生活習慣の見直しの指導などを行っています。
 1年間、アメリカの大学で客員研究員もつとめました。そこで、誰もがスポーツを楽しめる環境に感銘を受け、小学生の長男とアメリカンフットボールを観戦したり、ボール投げをしたりして、スポーツの楽しさを知ってもらうように心がけました。

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中野 貴博 先生がいらっしゃる
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 名古屋学院大学は、キリスト教の宣教師により創立された名古屋英和学校を起源とし、約120年の歴史と伝統のある大学です。経済・現代社会・商・法・外国語・国際文化・スポーツ健康・リハビリテーションの8学部を有する総合大学です。2018年9月には、名古屋キャンパスにGLOBAL LINKS(たいほう)を開設。グローバル人材育成と地域連携教育をさらに推進します。また、2019年4月にはリハビリテーション学部が名古屋キャンパスに移転。交通至便な名古屋キャンパスで国家試験合格をめざします。

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