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講義No.07237

どうしたら「発明」ができるのだろう?

発明は難しい?

 「発明」と聞くと、なんだか難しそうで特別な人でないとできないイメージがあります。しかし現在の日本では年間で約32万件もの特許出願がされています。そのほとんどが企業の技術者が発明をして出願しているのです。これほどの膨大な数の特許が出願されているのですから、発明にはなんらかのコツや方法があるはずです。

問題を解決する「改良」が「発明」に

 発明の例を挙げて説明しましょう。「亀の子たわし」は、大正時代に特許を取得しています。亀の子たわしが発明されるまでは、たわしは棒状の長いもので、掃除するには不便でした。そこで、丸くして手に収まりやすい形にすると掃除がしやすくなりました。つまりそれまでのたわしを改良したのです。ウェットティッシュも発明品です。机の上などが汚れた場合、乾いたティッシュペーパーでこすっても、なかなかきれいになりません。そこで水をつけてこすれば汚れが落ちやすくなります。しかしティッシュペーパーが水によって崩れてしまうという新たな問題が生じます。そこで崩れにくい不織布(ふしょくふ)を使用して問題を解決しました。つまり二重の改良を施しているのです。

特許という知的財産をビジネスに生かす

 遠心力によってゴミを振り分けるサイクロン式の掃除機の技術は、実は製粉会社などで昔から使われていたもので、その技術を掃除機に組み込んだのです。工場では巨大な装置が使われていますが、掃除機では小さなサイズにし、回転数を上げるなどの技術改良がなされています。つまり、すでにある技術を違う条件で使うための改良です。このように、まったく新しいものを生み出すことに限らず、なんらかの課題を見出し、課題を解決するために改良を加えることも発明なのです。サイクロン式の掃除機は人気商品になっています。発明王のエジソンも単に発明をしただけではなく、1300件もの特許を取得し、その特許という知的財産を活用して会社を経営し、ビジネスとしても成功しているのです。


めざせ「発明王」

この学問が向いているかも 経営学・経済学(知的財産)

大阪工業大学
知的財産学部 知的財産学科 教授
五丁 龍志 先生

メッセージ

 知的財産なんて聞いたことがないという人も「特許」や「発明」であれば耳にしたことがあるでしょう。知的財産とはこれらの総称で、知的財産学部では、知的財産の取得や活用などを学びます。近年、企業の経営や経済活動には知的財産が必須の役割を果たしており、そのような「最先端の場」で将来活躍したい人は、ぜひ本学部に来てください。知的財産の世界は、法律的な考え方のみならず、技術的知識・センスも重要です。
 既存の文理の枠を超えた世界を肌で感じてみてください。

先生の学問へのきっかけ

 小学校の時には弁護士になりたいという夢を持っていました。大学は教育学部に進み、就職した製薬会社では知的財産の部署に配属されました。そこで、特許出願などの知的財産権に関わるすべての事務手続を代理できる国家資格保有者「弁理士」の資格を取り、知的財産に関する専門家になったのです。
 知的財産には、科学技術に関するものも多くあり、教育学部時代に学んでいたバイオテクノロジーなどの知識が生かされています。「教育」「バイオテクノロジー」「知的財産」のさまざまな知識がすべて、今の研究につながっているのです。

先輩たちはどんな仕事に携わっているの?

企業(知的財産部門、経営・企画部門)/特許事務所(弁理士資格を取得し、企業内で活躍したり、特許事務所を経営する卒業生もいます。)

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五丁 龍志 先生がいらっしゃる
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 大阪工業大学は、工学部・ロボティクス&デザイン工学部・情報科学部・知的財産学部の4学部17学科構成で、「人のために役立つものづくり」を追究しています。本学学生たちの学びの原動力は「社会を思う優しい気持ち」や「積極的に学問・技術を探究する情熱」。そのため、特色ある実験・演習やグローバル人材育成をめざした語学教育など、多彩な教育プログラムを展開しています。そんな「質を保証する教育」が高い就職実績につながっています。

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