物理化学、化学、理学

今、目の前にある物質はなぜこういう性質を示すのだろう? この「なぜ」について、主に物理的な手段で分析し、研究するのが「物理化学」です。化学の世界は不思議に満ちあふれています。なぜ化学変化するのか? そこでは一体、何が起こっているのか? それらを突き詰めると、何年かに一度、「そうだったのか!」と腑(ふ)に落ちる瞬間があります。これこそが研究の醍醐味であり、私自身のモチベーションになっています。興味を持ってくれたなら、ぜひ一緒に研究しませんか?

大学3年生のとき、触媒に関する講義を聴いたときに、高校の教科書にも書いてあった、「自分自身は変化しないのに反応を早く進める物質」という触媒の性質にとても興味を持ちました。そして、「どうしてそんなに都合のよいことが起きるのか不思議だから、自分で調べてみたい」と思ったのです。さらに、実験が好きだったのも化学に進んだ理由のひとつでした。

化学メーカー研究開発員/電機メーカー研究開発員/大学教員