渋滞学、数理工学
武蔵野大学
工学部 数理工学科 准教授
友枝 明保 先生
先生の著書

現在の社会では、多くの技術に、非常に高度な数学や物理が用いられており、そうした知識を扱える人材が求められています。交通渋滞を例にとると、渋滞が形成されるメカニズムを解明する方法や、渋滞を解消するための運転技術についても、数学を用いて導かれるようになってきています。
数理工学科では、このような現代社会に適応する数学や物理の知識を広く学ぶことができます。オープンキャンパスも開催していますので、数学の好きなあなたは、ぜひ武蔵野大学工学部数理工学科に足を運んでみてください。

大学で数学を学びましたが、抽象的な話ばかりだという印象を持ち、「数学は何か世の中のためになるのだろうか?」と考え続けました。数学の理論を突きつめるだけでなく、実際の社会に応用してみたいと考え、数学の理論を使った交通渋滞の研究の道に進んだのです。
渋滞に興味を持ったきっかけは、趣味のオートバイでした。ツーリングで高速道路を利用すると、よく渋滞に出合い、てっきり渋滞の先頭は事故や工事だろうと思って走っていたのに、抜けたところには何もない。不思議な現象だと感じていたことが、渋滞の研究につながったのです。