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講義No.07151

どうしたら、英語でうまくコミュニケーションできるのだろう?

英語は「発信者責任型言語」

 コミュニケーションという言葉は、本来、発信と受信の両方を必要とするものです。ところが英英辞典を引くと、「発信」という意味しか書いてありません。それは英語が「発信者責任型言語」だからです。
 それに対して、日本語は「受信者責任型言語」です。言葉を受け取る人が、その言葉の本当の意味を解読、行間に隠れているニュアンスをくみ取り、理解します。例えば、日本人同士では「(昨日、学校へ)行った?」「(うん)行った」という、主語や目的語がない会話が成立します。ところが、英語は主語が必要な言語なので、「誰が」「どこへ」ということをはっきり言わなくては、会話は成立しません。

理解し合うために非言語コミュニケーションも重要

 人は言葉だけではなく、姿勢、歩き方、ジェスチャーなどの「非言語」を通じても、意志や思いを伝えています。実は、コミュニケーションの90%は「非言語」なのです。そのため、スムーズにコミュニケーションをとるためには、それぞれの人の価値観、習慣、常識の違いを認識することも大切になります。
 例えば、日本人の場合、人と会う時間を午後2時に約束をすると、ほぼその時間に会えるでしょう。ところが、アラブ諸国は、午後2時と言えば、午後1~4時の時間帯なのです。時間のとらえ方が、かなり違うことがわかるでしょう。どちらが良いか悪いかということではなく、両者の「違い」を受け入れることが重要なのです。非言語のいろいろな要素を知ることは、学ぶ上でも、教える上でも必要です。

英語教育で大切なこと

 日本では、小学生から英語を教えるなど、英語教育に力を入れています。英語が「発信者責任型言語」であることを意識するあまり、受信者としての教育を忘れては本末転倒です。日本人は、行間を読むこと、相手の言いたいことを察することが得意です。相手の心を読み取る技術は世界一と言えるでしょう。発信と受信のバランスを取ることが、スムーズなコミュニケーションにつながるのです。

京都から始まる国際貢献、国際観光

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この学問が向いているかも 異文化コミュニケーション学

京都外国語大学
国際貢献学部 グローバル観光学科 教授
ジェフ バーグランド 先生

メッセージ

 私はアメリカで生まれ育ちましたが、20歳の時に来日し、ほぼ半世紀、日本で暮らしています。いまは京都にある江戸後期の町家に住み、京都市の国際観光大使も務めています。私が教えているのは異文化コミュニケーションです。この学問は、日本人と外国人とのコミュニケ―ションのことだと思われがちですが、それだけではありません。もっと幅広く考えると、高齢の人と若い人、女性と男性、関東人と関西人など、違う立場の人との壁を乗り越えることに通じます。あなたも一緒に、コミュニケーションと英語教育について楽しく学びましょう。

先輩たちはどんな仕事に携わっているの?

外交官/国家公務員/政治家/毎日放送/IT企業CEO/中小企業の社長/国際線キャビンアテンダント/国内線キャビンアテンダント/国連傘下のNPO/バレエダンサー など

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ジェフ バーグランド 先生がいらっしゃる
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 京都外国語大学は2018年4月に「国際貢献学部」を開設。専攻語を徹底的に学ぶ「外国語学部」とともに、学部・学科の枠を越えた学びで、確かな語学力と豊かな教養を身に付ける、本物の学びを提供します。国際貢献学部では、国内外のコミュニティ(地域社会)に出向き、問題解決に取り組む「コミュニティエンゲージメント」を実施。外国語学部では、複数の言語に対する理解を深めるマルチリンガル教育、ネイティブ教員による少人数制の授業を実施。異文化理解力を養い、世界の諸問題を解決に導くチェンジメーカーを養成します。

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