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講義No.07036

あるがままに生きる!ストレスに負けないための「健康心理学」

精神、身体、社会のバランスが健康をつくる

 現代社会では、老若男女すべての人がストレスを強く感じています。学校や会社で、ストレスを溜めこみ過ぎてうつ状態になり体の調子を崩すという話も多く聞かれます。しかし生きていく以上、自分の心にとってストレスという負担があることは当たり前の現象です。
 心理学は人の生活全般を科学する学問です。精神的な面だけではなく身体的・社会的な側面にまで目を向け、日々やってくるストレスに圧倒されず、心、体、生活行動のバランスを維持して、もっと良い方向に自分を持っていこうと働きかける学問が心理学です。

嫌な感情を認めるのがストレス攻略の第一歩

 「受験勉強をするべきだけれど嫌だ」と思う気持ちはストレスですが、自分の中で「嫌と思ってはいけない」、と思っていませんか? 実は、それがさらなるストレスを呼びます。「嫌だ」という感情を持つと、人間はそればかり考えてしまうのです。嫌な感情はあって当たり前、そのままいったん受け入れて、それからどうするかを考えることが大事です。リラックスや気晴らしで気持ちを切り替えたり、友人と一緒に勉強したり、その時々の状況に応じた対処をすることでストレス耐性がついてきます。受験勉強はしなければなりませんが、一生続くわけではないことを理解すれば、気持ちや取り組み方も変わってくるはずです。

どんな出来事にもプラスの面がある

 もし努力の結果が期待通りではなくても事実としていったん受け入れ、良い悪いの意味づけはせず、落ち込まないように次のプラスへと生かせばいいのです。自分の希望がかなわないことがあったとしても、ひょっとしたらほかのチャンスとの出会いがあるかもしれません。
 「どんな出来事にもプラスの面がある」と考え、受け取り方を変えれば心は楽になり、その先のことをめざすことができるようになります。昔の人は「あるがままに受け入れよう」と言いましたが、まさにそれがストレス社会をうまく泳ぎきるための有効な心の持ち方であることが、最先端の心理学でも実証されつつあります。


この学問が向いているかも 心理学、健康心理学

大阪人間科学大学
心理学部 心理学科 教授
大野 太郎 先生

メッセージ

 高校時代は高校生にしかできないことを思う存分やって、自分の基礎を作りながら楽しむ時期だと思います。
 大学に入れば非常に専門的な勉強が始まりますが、それはやらされるものではなく、自分から選んだもので、楽しくてやりたくなる勉強のはずです。大学での学びの楽しみは、自分自身で限りなくふくらませることができます。1つのジャンルにとらわれる必要はありません。自分の気持ち次第、取り組み方次第で、学びのフィールドは無限に広がっていくのです。

先生の学問へのきっかけ

 大学で学んだ後、指導教授のすすめで法務省に入り、罪を犯した人々に面接してその心理をひもとき、社会復帰を支援する仕事に長く取り組んできました。その中で彼らの人生にはいくつかのつまずくポイントがあったことに気づき、「どんなときでも心身ともに踏ん張れるような心理学を追究し、罪を犯す前に予防できたら」、という思いで、それまでの精神生理学に加えて臨床心理学や健康心理学の研究に進みました。
 心身ともに健康な社会生活を送るためには、ストレスとのありのままの付き合い方が大事だと思います。

先輩たちはどんな仕事に携わっているの?

企業の心理相談職/リワークに関する心理職/大学院/大学教育職/大学の心理支援職

大学アイコン
大野 太郎 先生がいらっしゃる
大阪人間科学大学に関心を持ったら

 高齢化や地域医療へのシフトが進む中、様々な専門職が連携して一人ひとりを支える「チーム支援」の重要性が高まっています。大阪人間科学大学はこれまで、「医療技術・リハビリ」「心理」「福祉・介護」「保育・教育」という人を支える主要な分野を網羅した1学部6学科4専攻編成によって、「チーム支援」の知見を獲得する学びを展開してきました。2020年4月には、その実績を活かし3学部7学科へ再編成。幅広い領域で多職種連携を実践できる「対人援助の専門職業人」を育成する総合大学として進化します。

※夢ナビ講義はそれぞれの先生の見解にもとづく講義内容としてご理解ください。

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