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講義No.07021

看護の質を高め維持するためのマネジメントを学ぶ「看護管理学」

目標達成のためにすべきことは?

 グループで、ある課題に取り組むとします。目標を達成するために、考えなければならないことは何でしょうか? いろいろな個性のメンバーがいて、さまざまな人間関係もあるなかで、スケジュールやメンバーの役割分担、参考にする資料探し、話し合うための場所の確保など、たくさんのことを考える必要があるでしょう。このように、ヒト、モノ、カネ、そして情報や時間、文化といった「経営資源」をどのようにやりくりすれば、組織が目標を達成できるのか、つまり「マネジメント」を考えることが必要です。

めざすのは看護の質を高めること

 看護のマネジメントについて学ぶのが「看護管理学」です。「管理」というと、縁遠いことだと感じるかもしれませんが、看護管理学は、看護師長など管理職ばかりではなく、すべての看護師にとって大切な学問です。
 看護のマネジメントを学ぶことによって、身近な場面でも役立つ知識が得られます。看護師のスケジュールや業務管理、患者さんの病状を考慮した看護師の配置、安全管理、新人看護師への教育など、すべてが看護の質を高めることにつながっていきます。管理は、看護師の専門的な能力を発揮させ、患者さんのQOL(クオリティオブライフ)を向上させるためのものなのです。ただし、経営資源には限りがありますから、計画や管理は常に効果的・効率的に行うことが求められます。

看護師として成長するために欠かせない学問

 意外だと思うかもしれませんが、看護はサービス業のひとつです。形のないサービスを数値化することは難しいものです。ですから、科学的な分析に不可欠な客観的なデータをどう把握するかが、この分野の課題と言えます。しかし、看護管理学では、内科や外科、小児科など各分野の核となる重要な理論が構築されています。自身の業務管理に始まり、チームの業務、病棟の管理、さらには病院全体の管理など、看護師が専門職として成長するために役立つ知識や理論が詰まっているのです。


この学問が向いているかも 看護管理学

高知県立大学
看護学部 看護学科 教授
山田 覚 先生

先生の著書
メッセージ

 「看護管理学」というと、看護師長が看護師たちを束ねるための学問と考えるかもしれません。それも含まれてはいますが、それだけではありません。新人看護師も養護教諭も含めて、すべての看護の専門職が、看護の対象者が最適な生活を送れるよう、自分の仕事を計画し、実行し、評価し、その結果から改善を考え、また次の計画を立てる、このような「PDCA(PLAN、DO、CHECK、ACTION)サイクル」を実践するための基礎となる学問です。将来に役立つ知識や理論を、高知県立大学で学びませんか。

先生の学問へのきっかけ

 高校時代はアマチュア無線にはまっていて、大学では、電気や通信の勉強をするために、電気工学に進もうと考えていました。しかし父に、経営工学という分野を教えてもらい、調べてみると面白そうだったので、そちらの道を選びました。大学3年生の時、友だちの影響で医療にも興味があったので、経営工学の中でも医療を対象にするゼミに入りました。そこで看護実習を体験して衝撃を受け、当時決まっていた就職を蹴って、工学の手法で看護に貢献できるこの世界に飛び込んだのです。

先輩たちはどんな仕事に携わっているの?

看護師/保健師/助産師/養護教諭

大学アイコン
山田 覚 先生がいらっしゃる
高知県立大学に関心を持ったら

 高知県立大学は、文化学部、看護学部、社会福祉学部、健康栄養学部の4学部で構成しています。高知県は全国と比較して、高齢化で10年、人口減少で15年も先行しています。少子高齢化社会や南海トラフ地震対策など山積する課題を乗り越えて、未来の社会をどう形成するかに、学生と教職員は真剣に取り組んでいます。全学生が地域で活動し、地域の人々とともに学びあう教育に力を入れており、卒業後には、学部で身につけた専門知識を生かして地域で活躍できる人材となることをめざしています。

※夢ナビ講義はそれぞれの先生の見解にもとづく講義内容としてご理解ください。

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