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講義No.06988

街と人、人と人をつなぐ「プロジェクションマッピング」

街に新しい価値をもたらす映像技術

 屋外イベントや有名なテーマパークでも話題になっている「プロジェクションマッピング」は、パソコンで作ったCG映像などをプロジェクターで建物や構造物などに映し出す映像技術です。プロジェクションマッピングは、その街の既存の建物や空間に映像でイメージを付加することで、その街がそもそも持っている意味や伝統・文化、象徴しているものに新しい価値を付加することをめざした技術です。

表現を通してコミュニケーションを生み出す

 メディアデザイン分野の研究でも、プロジェクションマッピングに取り組みますが、地域のフィールドワークを行い、その街の魅力を知り、どう伝えるかを掘り下げる作業を丁寧に行います。最初は表現技術やコンテンツづくりに目が向きがちですが、制作の過程で「何を伝えるか」「どのようなコミュニケーションを生み出すか」ということを重視し、街と人をつなぎ、人と人をつなぐきっかけをつくり、街の価値の創出やまちづくりへと展開することが大きな目標であることが共通認識となっていきます。

参加型の技術とその仕組みづくり

 技術的な新しい流れとしては、ジェスチャーなどによって操作ができるデバイス、Kinect(キネクト)や、スマホなどを使って参加者がイメージをつくり、会場全体で情報を発信する参加型の技術(インタラクティブ技術)も付加され、最近ではただ鑑賞だけではなく、参加型の一体感が感じられるようなものになってきています。
 また、この技術はプロがつくるものという印象がまだ持たれていますが、市民や地域の大学生などが自分たちで制作できる環境構築、いわばプラットフォームづくりも追求しています。プロジェクションマッピングという技術を入り口に、「街の魅力を探り、イメージをつくり、上映し共感する」という一連の取り組みを通して、地域活性化につなげるという、よい循環が生まれる可能性があるのです。


この学問が向いているかも メディアデザイン学

金沢工業大学
情報フロンティア学部 メディア情報学科 教授
出原 立子 先生

先生がめざすSDGs
メッセージ

 CGやセンサーなどのメディア技術を活用し、豊かなコミュニケーションをつくることが、メディアデザインのテーマです。私の研究室は、メディアデザインの実践的な研究に取り組んでいます。例えば、街中で行うプロジェクションマッピングを地域の魅力を発信するメディアとしてとらえ、これにセンサーを活用することで参加者が投影するイメージを表現できる体験型のプロジェクションマッピングをつくるなど、人と街をつなげる仕組みを開発しています。テクノロジーとデザインを融合することで新たな価値の創出をめざしています。

先生の学問へのきっかけ

 CGに興味をもっていたので、それに関連して情報をわかりやすく伝達するための視覚的な表現についても興味を持つようになりました。そして、コンピュータを活用した表現技術と、また一方で、情報を形で表現する図的表現についても追究してきました。技術と芸術との間、理系と文系の間にあるような学際的な領域を追究することにも面白さを感じているのです。そして、この間をつなぐことがメディアデザインの役割だと考えています。

大学アイコン
出原 立子 先生がいらっしゃる
金沢工業大学に関心を持ったら

 金沢工業大学では、講義等で「知識を取り込み」、それを仲間との実験・演習の中で「思考・推論」し、組み替え結びつけることで「新たな知識を創造」し、その成果を「発表・表現・伝達」する独自の学習プロセスを全科目で導入しています。さらに高度な研究環境の中で産学協同による教育研究を実践するとともに、夢考房など知識の応用力を高める多彩なフィールドを実現することで、獲得した知識を知恵(応用力)に転換できる「自ら考え行動する技術者」を育成しています。

※夢ナビ講義はそれぞれの先生の見解にもとづく講義内容としてご理解ください。

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