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講義No.06927

地元を元気に! 地域福祉の力を高めよう!

制度だけでは解決できない問題がある

 人々が生活する上で、個々の家庭だけでは解決困難な問題に直面することがあります。このような時の支えになるのが、社会保障制度です。医療保険や雇用保険、年金保険、生活保護、児童福祉、障がい者福祉、介護保険などさまざまな制度が、国民の生活の問題を解決するための仕組みとして整えられています。しかし、行政が進める制度だけで、すべての問題が解決できるわけではありません。

いきいきと暮らすために重要な地域福祉

 日本は今、少子高齢化や過疎化の問題を抱えていて、2040年には、全国1800市区町村の半分の存続が難しくなるという予測もあります。地域で安心していきいきと暮らし続けるためには、住民自らが問題を見つめ、解決することが重要です。これが、「地域福祉」という考え方で、住民主体で知恵を出し合って問題解決のためのプランを実行し、継続していくことで、「住み続けたい」「もっと良い地域にしよう」と思うエネルギーにつながるのです。
 地域の高齢者から子どもまで、年齢や障がいの有無にかかわらず住民が交流を持ち、ともに過ごすことで問題を解決する「共生ケア」が注目されています。これは、住民の居場所や活躍の場をつくり、人間関係を築く中で力を合わせて問題を解決しようとするものです。

実践で育む地域福祉の力

 住民の活動は、行政やNPO、ボランティア、地域福祉を学ぶ大学生などがサポートします。学生も地域に出かけ、住民に話を聞きながら、一緒に対策を考え、実行を支援するのです。例えば、ひとり暮らしのお年寄りを見回る仕組みづくりや、農作物を荒らす鳥獣の対策、また地域の特色を生かして文化の継承や祭りの復活、特産物の商品化に取り組んだりしています。このような地域貢献の機会は、学生にとって、いろいろな人たちと協力しながら「生きた地域福祉」を体験する貴重な場になるとともに、大学で理論や知識を学ぶだけではない、未来に向けての実践的な力を養う場になるのです。

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この学問が向いているかも 地域福祉学

高知県立大学
社会福祉学部 社会福祉学科 教授
田中 きよむ 先生

メッセージ

 高知県は少子高齢化や過疎化が進み、地域にさまざまな問題が生じています。私は大学で、生活問題を解決するための社会保障について研究していますが、制度だけでは解決できない問題を住民の力で乗り越えるにはどうすればよいか、ということについてもゼミなどで取り組んでいます。
 学生は地域に出かけ、住民と一緒に悩み考えて、解決方法を提言しています。高知県立大学には、地域の課題解決や地域づくりに挑む「立志社中」という学生プロジェクトも活躍しています。あなたも本学で地域を元気にするメンバーの一員に加わりませんか?

先生の学問へのきっかけ

 父親が大学の研究職に就きながら、滋賀県の近江学園という知的障がい児施設に関わり、自宅もその敷地内にあったこともあり、福祉のフィールドをもちながら研究の仕事をすることの魅力をどこかで感じ取っていたのかもしれません。また、自分が幼い頃に、父親から一度だけ、「最も極限状態にある人のためになる仕事をすることは大切だよ」と言われたことも、なぜかずっと記憶にあり、そのことも現在の仕事にきっかけを与えたように考えています。

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田中 きよむ 先生がいらっしゃる
高知県立大学に関心を持ったら

 高知県立大学は、永国寺キャンパスにある文化学部と、池キャンパスにある看護学部、社会福祉学部、健康栄養学部の4学部から構成されています。永国寺キャンパスにある文化学部は平成27年4月に定員を増員するとともに、従来の文学、言語の領域に加えて、地域、観光、法に関連する領域を充実しますので、幅広く学べるようになります。また、現在、新校舎を建築するなど、永国寺キャンパスの整備を行っています。文化学部の学生は平成27年4月から新校舎で学ぶことになります。

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