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山口大学の教員による講義

関心ワード
  • 新聞、
  • 取材、
  • グローバル化(グローバリゼーション)、
  • デジタル化、
  • インターネット、
  • 地域、
  • 情報、
  • マスメディア、
  • 記者、
  • ジャーナリズム

インターネットの登場で、新聞の未来はどうなる?

将来、新聞はなくなる?

 あなたは、新聞を読んでいますか? 新聞は、知るべき話題を選んで提供してくれるので、総合的な知識や情報を読み解く力を高めるために役立ちます。しかし、インターネットの登場で、マスメディアは存在意義を問われる時代になりました。2013年、アメリカでは、有力紙のワシントンポストが発行部数や広告収入の減少で経営難に陥り、売却されたことが大きなニュースとなりました。日本の新聞も、発行部数は年々減少しています。

新聞の強みは「取材力」

 インターネットには大量の情報があふれていますが、新聞とは異なる点があります。それは、情報を発掘する「取材力」です。新聞は、記者が現場まで足を運び、探してきた情報を取り上げます。つまり、ニュースに信頼できる裏付けがあるのです。インターネットは手軽に発信できることもあって、誰が書いたのかよくわからない情報も多く、すべてを鵜呑みにすることは危険です。
 しかし、新聞もデジタル化の波を避けることはできません。ですから、同じインターネットというメディアで競争するためにも、新聞には情報を発信する取材力が一層求められるのです。

ローカル・メディアの可能性

 新聞には、全国の読者に向けてニュースを発信する「全国紙」と、特定のエリアの読者を対象とする「地方紙」があります。全国紙は、世界の動きや日本全体にとって重要なニュースを中心に取り上げるため、似た話題になりがちですが、ニュースを解釈する「情報の意味付け」が、差別化を図る鍵になるでしょう。
 そして、これからの時代は、地方紙にこそチャンスがあると考えられます。なぜなら、グローバル化が進んでも、日々の生活に役立つ情報は、身近な地域の中にあるからです。東日本大震災では、新聞を印刷できなくなった石巻日日新聞が、手書きの壁新聞を作り地域の情報を提供し続けました。今後は、取材力を備えた「地元密着型のジャーナリズム」が見直される時代になると考えられます。

この学問が向いているかも メディア学、マスコミ学


国際総合科学部 国際総合科学科 教授
マルク レール 先生

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先生がめざすSDGs
メッセージ

 「自分は何が好きか」をしっかりと考えてください。そして、大学に入ったら、あなたが知りたいこと、調べたいことをとことん追究しましょう。大学は、あなたが好きなことが、すべて勉強の対象になりうる場所です。ですから、好きなことを思う存分、「磨き」「究め」「広げて」ほしいと思います。
 好きなことを続けていれば、必ず上達するものです。それに、たとえ苦労があったとしても、好きなことを選んだのなら楽しみの方が勝るはずです。そうして身につけた力は、社会に出てからもきっと役に立つと思います。

先生の学問へのきっかけ

 16歳の時、ドイツの地元の新聞社でアルバイトを始め、地方のイベントの取材や記事の作成、紙面の編集に携わりました。海外特派員になりたいと思い、大学では日本研究、政治学、マスコミ学を学びました。
 数年前にジョギングを始めたことがきっかけで、ランニング・ブームとメディアの関係に着目しました。日本のメディアがマラソン・ブームを取り上げ始め、ミクロ的立場である「自分」と、マクロ的立場である「社会的現象としてのランニング」から、「ランニング」「メディア」「社会」の三者の関係に強い関心を持つようになりました。

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