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講義No.06914

学校を良くするためのマネジメントを考える ~校長先生と生徒の役割

校長先生の仕事って何だろう?

 もしあなたが、校長先生になるとしたら、どんなことをしますか? 校長先生は、学校運営の最高責任者です。しかし、学校という大きな組織は、校長先生ひとりで運営できるわけではありません。ほかの教師や生徒、保護者、地域の人の協力がなければ、良い学校運営は実現できないでしょう。校長先生には、さまざまな人たちを巻き込んで、生徒から「ここで学んでよかった」、保護者や地域の人たちに「この学校があってよかった」と感じてもらうためのマネジメント力が必要なのです。

時代とともに変わる理想の校長像

 教育学は、理想の学校運営を追究するために、校長先生は何をすべきかを考えることもテーマのひとつです。高度成長期の前頃まで、校長先生には、経験豊かな教師として「教師を指導する教師」の役割が求められていました。しかし次第に、学校の雰囲気を変える変革の手腕や、法令や組織経営の知識も求められるようになりました。透明性・公平さや、安心・安全を考えることも重要なポイントになっています。社会の変化を受け、時代とともに理想の校長像も変わってきているのです。近年では、学校運営の優れたリーダーになるための校長先生の研修会や養成プログラムの開発も行われています。

学校で自治を学ぶ

 課題がひとつも見当たらない学校はないはずです。「良い学校」とは、課題がないことではなく、課題を共有できる学校です。教師、生徒、地域の人々や自治体が、課題を共有できてこそ、ビジョンや目標が生まれます。その上で、実現するためのプランを練るのです。
 学校には、生徒の目線でないと見えない問題もあるでしょう。学校は、自治を学ぶ場所でもあります。だから、あなたに学校を変えたいという気持ちがあるなら、ホームルームや生徒集会など意見を述べることのできる場で発言することも、自治を学ぶ大切な一歩です。そうすることで、学校をより良い場所にするためのマネジメントに、あなたも参加していることになるのです。


この学問が向いているかも 教育学、学校経営学

九州大学
教育学部  教授
元兼 正浩 先生

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メッセージ

 私の専門は、「教育法制」「教育行政学」で、教育や教育行政のさまざまな問題について、法律や制度などシステムを改善することで、より良い教育のあり方を追究する学問分野です。問題の本質を理解するためには、情報を鵜呑みにせず、批判的に見つめる「複眼的」なまなざしが求められます。
 高校生のあなたにも、この複眼的な視点から、あらゆる可能性を探れるようになってほしいと思います。日頃感じる「なぜ?」という疑問は、ぜひ掘り下げるようにしてください。悩み多き青春時代には、しっかり悩むことも大切です。

先生の学問へのきっかけ

 教育学に興味を持ったのは、中学・高校時代に「なぜこの人がうちの学校の校長なのか」「教職を志したはずの教師が、なぜ自ら教壇を離れて管理職になろうとするのか」という素朴な問題意識からでした。その後「校長人事」を法学、行政学、社会学、歴史学、経営学などの多様なアプローチで研究しました。教育は誰もが体験していて、高校生にとっては人生の大半が教育を受けてきた歴史のはずです。これまでの学校や家庭教育に対するイメージはどんなものですか? 中・高生時代のわだかまりやこだわりこそが教育学研究の出発点となるのです。

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元兼 正浩 先生がいらっしゃる
九州大学に関心を持ったら

 九州大学は、教育においては、世界の人々から支持される高等教育を推進し、広く世界において指導的な役割を果たし活躍する人材を輩出し、世界の発展に貢献することを目指しています。また、研究においては、人類が長きにわたって遂行してきた真理探求とそこに結実した人間的叡知を尊び、これを将来に伝えていきます。さらに、諸々の学問における伝統を基盤として新しい展望を開き、世界に誇り得る先進的な知的成果を産み出してゆくことを自らの使命として定めています。

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